2017.10.24 05:00

【甘口辛口】「勝った人間は責任が伴う」 議員たちに聞かせたい村田諒太の言葉

【甘口辛口】

「勝った人間は責任が伴う」 議員たちに聞かせたい村田諒太の言葉

■10月24日

 タイトルを奪った村田諒太が勝利インタビューで「ありがとうございます」と観衆に手を振ったときだった。テレビ画面の下に当選者の名前と顔が入る開票速報の帯に「埼玉4区豊田真由子」…。「違うだろー」と思ったら頭に『マル落』とあった。さすがに民放の速報、話題候補には当確ならぬ『落確』も打つのかと恐れ入った。

 22日午後8時から各局横並びの衆院選特番(22日)の中で、フジテレビは画面構成で選挙速報を表示する形でWBA世界ミドル級タイトルマッチの村田-エンダム(フランス)戦を中継した。村田が5月に不可解判定で敗れた再戦で8月に決まり後から選挙とかぶることになったが、結果オーライ…。

 8時の時報と同時に「自民大勝」が出た“瞬殺”選挙より村田ということか、関東地区のテレビ視聴率(ビデオリサーチ調べ)は20・5%と断トツだった。7回終了後に入ったCMが終わると突然村田の喜ぶ顔が映り、何が起こったか(7回終了TKO勝ち)一瞬わからなかったが、これも生中継ならではの予期せぬ出来事だろう。

 「5月の試合が17・8%で期待はしていたが、20%超えは予想以上。2000年以降でボクシングの20%は初めて」とフジテレビ広報宣伝室はしてやったり。選挙で吹かなかった追い風を受けたのはフジだったようだ。試合だけでなく勝利インタビューも心に響くものがあった。

 「ボクシングで勝つことは相手を踏みにじり、その上に立つということ。勝った人間は(相手に対し)責任が伴う」。高校時代の恩師の教えとか。選挙を勝ち抜きバッジをつけた途端に国民への責任などコロリと忘れ、人が変わってしまう議員たちに聞かせたい言葉だ。 (今村忠)

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