2017.10.22 05:00

【甘口辛口】台風の中の総選挙、今回は誰も「小池百合子」と書くことはできない…吹き荒れた嵐のあと待つのは何か

【甘口辛口】

台風の中の総選挙、今回は誰も「小池百合子」と書くことはできない…吹き荒れた嵐のあと待つのは何か

■10月22日

 衆議院がまだ中選挙区制だった1993年の総選挙で、小欄が住む旧兵庫2区はなかなか個性豊かだった。2人とも故人となったが、自民党には当選20回で93歳まで議員を務めた原健三郎元衆院議長、社会党には憲政史上初めての女性党首になった土井たか子元衆院議長という名物議員がいた。

 「はらけん」と呼ばれた原さんは、今も「原健三郎」で検索すると2番目に「土下座」と出てくるように、夫人と2人で土下座して投票をお願いする選挙運動で知られた。大相撲本場所の内閣総理大臣杯を創設し、明石海峡大橋の実現に尽力した人でもある。

 「おたかさん」こと土井さんは「ダメなものはダメ」「山が動いた」といった名言で知られた。大の阪神ファンで、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに横山やすしさんの紹介で出演したりといった庶民性でも愛された。

 その旧兵庫2区として最後となった93年総選挙で初当選したのが、当時41歳の小池百合子東京都知事だ。ニュースキャスターから転身し前年の参院選で日本新党から比例区で当選。衆院にくら替えしてトップの土井さんに次ぐ2位に入った。定数5の5番目は86歳の原さん。この年に安倍晋三首相、枝野幸男立憲民主党代表、前原誠司民進党代表らも初当選している。

 この選挙で自民党が初めて野党となり、日本新党が躍進して非自民の細川内閣が誕生。当時64歳の土井さんは衆院議長になる。その年齢を、いま小池氏が1つ超えたことに少々の感慨を覚えている。台風の中の総選挙。吹き荒れた嵐のあと、待つのは何か。今回は誰も「小池百合子」と書くことはできないのだなあと、ふと思った。(親谷誠司)

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