2017.10.18 05:00

【甘口辛口】ドラマ「陸王」が好発進 衆院選で1週休みも“試練”の一つか

【甘口辛口】

ドラマ「陸王」が好発進 衆院選で1週休みも“試練”の一つか

■10月18日

 話題のドラマ「陸王」(TBS系)が15日に始まり、初回の視聴率は14・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と順調な滑り出しをみせた。役所広司演じる足袋製造会社の社長が、社の存続をかけて試練を乗り越え足袋型ランニングシューズの開発に挑む物語で「半沢直樹」や「下町ロケット」でおなじみの池井戸潤ドラマだ。

 勧善懲悪のわかりやすさが人をひきつける半面、日曜劇場枠では4作目で「パターン化して食指が動かない」との声も聞く。シューズ開発の鍵を握るランナー役が1メートル85の長身若手俳優、竹内涼真で「マラソン選手にしてはでかすぎる。ミスキャスト」と指摘する人もいた。

 小欄は青学大・原晋監督の技術指導の成果にも興味をひかれたが、「肩胛骨の可動域を広げ体幹を鍛えて陸上選手に近づくよう頑張った」という竹内はそれらしい走りを見せた。長身選手も現実にいて、15年も破られない2時間6分16秒の日本記録を持つ高岡寿成(現カネボウ監督)は1メートル86。竹内の役どころは“高岡二世”とでも思えば違和感もないだろう。

 日曜日の夜9時は「また月曜日が…」とサラリーマンにとって1週間で一番気が重い時間帯。理屈っぽいドラマは向かない。パターン化していても「明日からまたやるぞ」「頑張っていれば道は開ける」とシンプルに前を向く気になる。そこが池井戸ドラマの真骨頂かもしれない。

 今回は、もうひとり若手人気俳優の山崎賢人も役所の息子役で出演している。地味なテーマに何とか若い女性にも目を向けさせるキャスティングだ。スタートダッシュはよかったが、22日は衆院選開票速報で始まった途端に1週休みになる。これも試練の一つか。 (今村忠)

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