2017.10.17 05:00

【甘口辛口】窮屈日程でCS雨天強行、一番気の毒なのは観客…レギュラーシーズンは間延び感

【甘口辛口】

窮屈日程でCS雨天強行、一番気の毒なのは観客…レギュラーシーズンは間延び感

■10月17日

 かつて甲子園球場では戦前の中等野球で雨天が続き、日程の都合で試合を強行するときグラウンドにガソリンをまいて火をつけたという。戦後のプロ野球でも見られた無茶な光景だが、すさまじい黒煙の割には効果は薄かった。いまは速乾性の砂があり15日のセ・リーグCS(甲子園)では全部で60キロまいたが、泥沼化は防げなかった。

 強い雨でやること自体無茶だった第2戦。13-6で勝ったDeNA・ラミレス監督の「ヒット(21本)の半分はこの状況でそうなった」との言葉がすべてを物語っていた。選手が足をとられ、アキレス腱(けん)でも切って来季まで棒に振ったら誰が責任をとるのかと心配になった。

 強行を決めたのはCSを管理するセ・リーグで、阪神・金本監督は「選手は気の毒。見ていて申し訳ない感じだった」と話した。しかし、一番気の毒なのは開始が当初の午後2時から1時間遅れた待ち時間を含めれば5時間半も付き合わされた観客ではないのか。高い金を払って雨と寒さで苦行をしいられたお客への視点がすっぽり抜けていた感じだ。

 「頂点を決める試合を泥沼でやるのか」「最大の敗者は洗濯物を山と持ち込まれたクリーニング店」と米国の野球サイトで揶揄される始末。それというのも「球団が試合収入に頼りすぎレギュラーシーズンで月曜日の予備日をほとんど設けない。そのしわ寄せがCSに及んでいる」と関係者は指摘する。

 毎年レギュラーシーズンからCSまで間延び感があるのにCSになると窮屈になる。横並びで公平に進行する日程になるよう、どれほど努力しているのか。クライマックスとはいえ緊張感がどんどん薄れていくようで残念だ。 (今村忠)

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