2017.10.9 05:00

【甘口辛口】有権者の気持ちを踏みにじる都民ファースト都議の離党 批判や悪口からは何も生まれない

【甘口辛口】

有権者の気持ちを踏みにじる都民ファースト都議の離党 批判や悪口からは何も生まれない

■10月9日

 衆院選は公示を前に党首討論会が始まり、論戦がスタートした。街頭演説も本格化し、7日は希望の党の小池百合子代表が銀座に約3000人を集める“集客力”を見せた。一方で相変わらず他党の悪口も聞こえる。ある党首は立憲民主党について「一見民主党だ」と揶揄(やゆ)した。ヘタなおやじギャグそのもので、党にも失礼ではないか。

 小池代表は合流希望の民進党の一部議員に対し「排除する」と発言。これで流れが大きく変わり「何様のつもり」と小池バッシングが始まった。さすがに言い過ぎと思ったのか、新聞のインタビューでは「賛同できる方を集める」との言い回しに軌道修正したと話した。

 それはともかく、この国政の大事に小池氏が事実上率いる都議会、都民ファーストの会の音喜多駿、上田令子両都議が離党届を提出した無神経さには驚いた。表向きの理由は仲間の議員との飲み会が「派閥作りの分派行動」として中止にされたりSNSも管理されたりと、がんじがらめの党の方針に嫌気がさしたという。

 小池バッシングにはちょうどいい材料として、2人はまるでヒーロー扱いでテレビを渡り歩いた。しかし、有権者は7月の都議選で圧倒的人気の都民ファーストだからと投票したのではないか。それがわずか3カ月。不倫やら不祥事ならともかく居心地が悪いと、いきなり離党は大人げない。有権者の気持ちを考えたのか。

 50人もの組織になれば不平不満がない方がおかしいが、それは党内でとことん話し合うのが政治家というものだ。小池氏の足をすくって選挙をかき回すための行動と見られても仕方ないだろう。批判や悪口からは何も生まれないし、聞きたくもない。 (今村忠)

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