2017.9.27 05:00

【甘口辛口】新党結成で衆院選に臨む小池知事が放つサプライズ演出

【甘口辛口】

新党結成で衆院選に臨む小池知事が放つサプライズ演出

■9月27日

 「シャンシャン」というパンダの赤ちゃん名発表は、野球でいえば勝負球をより効果的にする“見せ球”。小池百合子都知事の新党「希望の党」結成と代表就任という電撃宣言はその30分後で、内角をえぐる剛速球に思わずのけぞった。安倍晋三首相の衆院解散表明の3時間半前。メディア戦略のしたたかさには恐れ入る。

 側近の若狭勝衆院議員や細野豪志元環境相による新党準備が遅れ、小池氏が業を煮やして「リセットして私自身が直接絡んでいきたい」と立ち上がったという。若狭氏もぎりぎりまで知らされず「携帯電話が壊れていたから…」と呆然とした様子で、それほど徹底したサプライズ演出だったようだ。

 民進党の離党者ばかりでは「大きなムーブメントにならない」との懸念もあったが、現職の内閣府副大臣(自民党・福田峰之氏)や他党の党首(日本のこころ・中山恭子代表)まで合流を表明した。さらに民進党の松原仁元国家公安委員長も参加を表明するなど、小池氏の“磁力”は相当なものらしい。

 ただ、あるラジオ番組で「都政ならともかく、都知事が新党結成という国政に関わることまで都庁で会見するのはいかがなものか」と指摘した識者もいた。都知事と国政政党代表の二足のわらじを履くと今後こういう問題も起こる。都知事としての公務に影響は出ないか、そこも気になるところだ。

 「安倍vs小池」の構図なら、いっそ自身も希望に燃えて“国難選挙”に打って出たらどうか。政治評論家・有馬晴海氏は「爆発的なブームを作るため、知事を辞職し出馬を決断する可能性は十分ある」と小紙で話している。サプライズの勝負球がもう1球くるか。面白くなってきた。 (今村忠)

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