2017.9.22 05:00

【甘口辛口】優勝決定後もプロ野球が盛り上がれるのはCSのおかげ

【甘口辛口】

優勝決定後もプロ野球が盛り上がれるのはCSのおかげ

■9月22日

 クライマックスシリーズ(CS)がなかったら、両リーグの優勝から日本シリーズの開幕までプロ野球の話題が居酒屋で上ることはあまりないだろう。

 今季は、今月16日に59年ぶりのセ、パ同日優勝の可能性があったほど両リーグの優勝は早かった。ソフトバンクはパ史上最速で、広島もセでは4番目の速さだ。CSがなければ、セは各チーム7~12試合の計30試合が、パは実に同13~19試合の計46試合が消化試合になっていた。

 2007年シーズンから導入されたCS(パはそれに先立ち04年から3季、プレーオフを実施)については今でも賛否両論あるが、CS争いを演じる4チームの50試合ほどを消化試合から救った功績は大きい。おかげでパは2位争いが、セは3位争いが白熱している。どちらも逆転が可能なゲーム差だけにファンも応援に力が入っている。

 特に巨人とDeNAによる3位争いは熾烈(しれつ)を極める。しかも、両チームによる直接対決は既に終わり、キャスチングボートを握っているのが2位の阪神という妙。13勝7敗と相性のいいDeNAとは5試合、8勝13敗2分けと分が悪い巨人とは2試合残している。阪神にとって厄介なのは、DeNAに勝てば巨人が浮上するというパラドックスが生じることだ。

 ひいきの居酒屋でも「阪神としては合口の悪い巨人とCSで争いたくないだろうね」「でも、そのためにDeNAに負けるわけにはいかない」「そんなことを考えず、全部勝つことに集中すればいいんだよ」といった会話が常連客の間で交わされている。優勝決定後もプロ野球で盛り上がれるのはCSのおかげ。最高のシナリオは、この争いが最終戦までもつれることか。 (鈴木学)

今、あなたにオススメ
Recommended by