2017.9.21 05:00

【甘口辛口】来春のセンバツから導入のタイブレーク制、球数制限もセットで考えては

【甘口辛口】

来春のセンバツから導入のタイブレーク制、球数制限もセットで考えては

■9月21日

 来春のセンバツからタイブレーク制の導入が決まった。準決勝まで延長十三回から試合が決着するまで行う方向で、アウトカウントや走者の設定などは今後検討していくことになる。今春のセンバツで初めて1大会2試合の延長十五回引き分け再試合という異例の事態となり、導入の機運が高まったようだ。

 十三回からになったのは、統計上延長戦は十二回までに終わるケースが多いためという。最近10年、甲子園での春夏の大会で十三回以上は808試合中10試合だった。しかし、タイブレークになってすぐ決着がつくとは限らない。逆に現行のリミット十五回を超え延々と試合が続くことも可能性としてあり得る。

 準々決勝後に休養日があっても準決勝、決勝は連戦で一人のエースに頼るチームはタイブレーク制になっても酷使は避けられない。ある強豪校の監督はこう話す。「健康管理といわれると現場は何もいえないが、タイブレークは健康管理の大義名分にはならない。中途半端で、できればやりたくないのが指導者や選手の本音ではないか」。

 来春のセンバツは90回記念で例年より4校多い36校が出場する。来年が100回記念で史上最多の56校と超過密になる夏の大会にも導入するのは当然の流れだろう。選手を守るという健康管理は建前で、本音はいかに日程通りにおさめるかの「運営ファースト」とみられても仕方ない。

 歴史的に当たり前とはいえ、果たして甲子園だけで全試合を行うことに問題はないのか。甲子園以外は絶対にノーというならタイブレークに加え投手の球数制限をセットで考える必要はないのか。そうした議論を進めていくきっかけにしてもらいたいものだが…。 (今村忠)

今、あなたにオススメ
Recommended by