2017.9.19 05:00

【甘口辛口】支援者への説明より先にTVで謝罪の豊田議員、以前の眉毛のように人の心がV字回復するほど世の中甘くない

【甘口辛口】

支援者への説明より先にTVで謝罪の豊田議員、以前の眉毛のように人の心がV字回復するほど世の中甘くない

■9月19日

 眉毛の描き方で、こうも印象が変わるのかとびっくりした。男性秘書に対し「このハゲーッ」「死ねば」などと暴言を吐き、一躍名をはせた豊田真由子衆院議員が17日のフジテレビ系「Mr.サンデー」に収録で出演した。来月にも総選挙と事態は急変して、じっとしているわけにもいかなくなったのだろう。

 インパクト十分で“トレードマーク”ともいえた、あの35度くらいの急角度の眉毛が、ごくふつうのなだらかさに戻っていた。髪も短くカットされ茶系から真っ黒になっていた。スーツも黒といたって地味で、街を歩いても「アッ、あの人」と気づく人はいないかもしれない。

 「死んだ方がましという思いで過ごした」「守り抜きたかった地元との信頼関係をぶち壊し、悔やんでも悔やみきれない」などと殊勝に話していた。時折、目に涙を浮かべてはいたが、何しろテレビで流れた強烈な悪口雑言はいつまでも耳に残っている。果たして本心で言っているのか。悲しいかな、そこでこの人の「徳」が問われる。

 急浮上した10月解散総選挙は「安倍首相が政権を維持するには、ここでやらずにいつするのかというタイミング」と政治評論家の有馬晴海氏が小紙で指摘している。大義は後付けでどうにでもなるといわれても、今回ばかりは全くの大義なき解散。「与党も野党も投票するところがない」とそっぽを向く有権者が多いかもしれない。

 無所属の豊田議員も立候補の意思があるとか。それならまず地元の支援者に事情説明するのが筋で先にテレビは順序が逆だ。面白がって投票する人もいるかもしれないが、以前の眉毛のように人の心が“V字”回復するほど世の中は甘くないだろう。 (今村忠)

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