2017.9.15 05:00

【甘口辛口】まさに「泣きっ面に蜂」の秋場所 「大相撲CS」のように観戦してみてはどうか

【甘口辛口】

まさに「泣きっ面に蜂」の秋場所 「大相撲CS」のように観戦してみてはどうか

■9月15日

 しつこいせきが抜けないうちに結膜炎にかかってしまった。文字通り「弱り目に祟(たた)り目」である。不運の上に不運が重なるといえば、大相撲秋場所。昭和以降初めて初日から3横綱の休場で迎えると、3日目には初優勝を狙う大関高安と人気者の宇良が取組中の負傷により、そろって休場した。日馬富士は一人横綱の重圧ゆえか5日目で早くも3敗。休場の可能性が出てきた。日本相撲協会にとって、まさに「泣き面に蜂」だ。

 看板力士が不在となったのは確かに痛いが、今の相撲ブームを築いたのは休場した5人だけではない。次々と個性派力士が出現していることも要因だろう。平成25年秋場所に新入幕を果たした遠藤は瞬く間に超人気者に。翌年には照ノ富士と逸ノ城が新入幕。その後も御嶽海、大栄翔、正代、北勝富士、阿武咲ら生きのいい若手が登場して観衆を沸かせている。

 プロ野球に目を転じると、セ・パ両リーグとも優勝チームは当確。それでも大盛り上がりなのはクライマックスシリーズ(CS)争いがあるからだ。パは2位と3位、セは3位と4位の争いが激しい。特に後者はCS進出を懸けての争いだけにファンも熱い。

 大相撲秋場所もCS争いのように見たらもっと楽しめるかもしれない。普段の場所なら横綱か大関(特に前者)が優勝するのが普通だろうが、今場所はまれに見る大混戦。それだけに、優勝争いの常連へ来場所以降の挑戦権を懸けた争いとして観戦してみてはどうだろう。名付けて「大相撲CS」。

 挑戦権を得られるのは優勝力士とはかぎらない。ファン一人一人が最も輝いた力士を選び、来場所に期待すればいい。これで、災いを転じて福となる? (鈴木学)

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