2017.8.14 05:00

【甘口辛口】銅メダル獲得に沸く日本とは対照的…苦悶の表情浮かべるボルトの姿に目が覚めた!

【甘口辛口】

銅メダル獲得に沸く日本とは対照的…苦悶の表情浮かべるボルトの姿に目が覚めた!

■8月14日

 ボルトのまさかの姿に、寝ぼけまなこがいっぺんに開いた。陸上世界選手権男子400メートルリレー決勝でジャマイカのアンカーとして登場したボルトは英国、米国に続く3番手でバトンを受けた。ラストランは鮮やかな逆転優勝と思いきや30メートルほど走ったところで左太ももを痛め、その場に倒れ込んで苦悶の表情を浮かべた。

 バトンのいたずらで何が起こるかわからないのがリレーとはいえ、これほど衝撃的で切ないシーンはなかった。400メートルリレーでは五輪、世界選手権を通じ初めてボルトは午前中の予選もアンカーで走った。チーム事情で予選からボルトを必要としたのか。それが微妙に影響したのではと門外漢は思ってしまう。

 「チームは5連覇がかかり自身はラストラン。ボルトといえども相当なプレッシャーで、メンタルに筋肉が対応できずに悲鳴をあげたと見るしかない」と専門家は言う。当初昨夏のリオ五輪で引退する予定がスポンサーの希望で1年間現役を続けた。「ただしやるのは100メートルだけ。それなら集中でき成功裏に引退できる」というもくろみもはずれた。

 無残なボルトのラストとは対照的に日本は銅メダルに沸いた。予選で不調だったアンカーのケンブリッジ飛鳥から、リレー要員で今大会初レースだったベテランの藤光謙司に代えた決断が的中した。ボルトに故障がなかったらメダルは厳しい状況だったかもしれないが、運も実力のうちだ。

 以前は考えられなかった決勝でのメンバー変更は層の厚さの表れでもある。タイムは38秒04。リオ五輪銀の37秒60には及ばなかったが、次の19年ドーハ世界選手権、3年後の東京五輪に向けバトンは確実につながっていくだろう。 (今村忠)

今、あなたにオススメ
Recommended by