2017.8.2 12:00

夏イカ佳境 定番風景「船上干し」楽しむなら今!

夏イカ佳境 定番風景「船上干し」楽しむなら今!

おみごと! ノリ渋りの中の6点掛けは価値が高い

おみごと! ノリ渋りの中の6点掛けは価値が高い【拡大】

 夏イカ釣り盛期。三浦半島・城ケ島沖では完全なるスルメイカ級と少し小さい“ニセイカ”級が交じって、豪快に水鉄砲を噴射してくる。釣り人はしたたる汗を拭いもせず、ひたすらシャクる。お目当ては船上干し。そんな定番風景に溶け込もうと、神奈川県三浦市・小網代『やまはち丸』に乗った。

 直結かブランコか。迷った。予報では、城ケ島沖周辺の波高は「1・5~2・5メートル。ウネリをともなう」。すると出口訓店主が「海はナギです。小網代湾の対岸の岩に波しぶきひとつ上がっていない」。ハズレっぱなしの予報より、現場のプロの目が確かと直結9本ヅノを選択した。城ケ島沖に走る。静かな海が広がっていた。集結した20隻超を見ると、予報に惑わされた釣り人が多かったのか、投入器の間隔がたっぷりとあいている。

 「80~100メートルを探ってください! 水深110メートル」と出口奨船長の指示が出た。指示ダナの真ん中で仕掛けを止め、竿先を大きく振り上げ、ストンと落とす。5、6分後「ノったよ!」の声。左舷トモの増田守浩さん(75、三鷹市)に船中第1号がきた。2流し目。指示ダナは「水深115メートル。90メートルから底まで」。底から10メートルほど誘い上げるがアタリなし。再度落とし込む。糸フケを取ると、竿先にコツンのアタリ。すぐに電動リールの中速巻き上げを開始。グイグイッ。一気に重量感が増す。両手で必死に竿を支える。「数ノせましたね」と左舷ミヨシの明神学さん(47、横須賀市)が声を掛けてきた。ノせたのか、ノったのか。直結ビギナーはひたすら重さに耐える。35、36センチの4点掛け。重たかったわけだ。

 アタリが間遠い。好、不調のバロメーターになる船上干しの数から判断すると“不調”の部類だろう。しかし、今は盛期なのだ。一瞬の“花火”は上がる。「重い! 大型の2、3点掛けかな」と明神さん。この日初めて手応えを口にした。取り込んだのは胴長20センチ前後の“ニセイカ”サイズを6尾。この日唯一のハイライトを演出した。

 終始活性が低かった日。結果は25~45センチが5~12尾。気ムラでその名をはせるイカが相手。こんな日もある。それでもめげずに、釣り人はパワー満点の“夏イカ”を求めてヒートアップ中だ。 (田中博典)

 ★船長の状況分析

 「この日の潮温は22・8度。5日前に比べたら約3度も下がっています。その影響がモロに出た感じで、サワってもノらない、ノっても抱きが浅くてバレる。そんなケースが続出しました。潮の色も最近では一番濁っていました。条件的には最悪の日でしたね。ただ、上がったイカはスルメサイズの確率が高くなって、これまでのニセイカ級中心から明らかに変化が見られます。手応えは十分ですよ」

ガイド

〈船宿〉サンスポ推薦=三浦市・小網代『やまはち丸』(電)046・881・5067〈交通〉京浜急行・三浦海岸駅下車、送迎あり。マイカーは横浜横須賀道路・衣笠ICから三浦縦貫道に入り、終点の林IC下車。左折して城ケ島方面に約15分〈乗合料金〉氷付き9000円。予約乗合で6時出船。毎月第2金曜日が定休。11日は営業。

  • ダブル!1尾はまるで“マルイカ”並みの足ビローン
  • うーん、ちょっと寂しい船上干し。その日の活性を示すバロメーターになる=三浦半島・城ケ島沖
  • シャクリでツノをアピール。いかにアタリを引き出すか
  • 当日の仕掛け
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