2017.2.17 05:00

【甘口辛口】馬券が売れればそれでいいのか…JRAの狙いが見え隠れする有馬記念後のGI

【甘口辛口】

馬券が売れればそれでいいのか…JRAの狙いが見え隠れする有馬記念後のGI

■2月17日

 中央競馬のGIフェブラリーステークス(S)が、あさって19日に行われる。昨年は130億円以上も馬券が売れ、JRA(日本中央競馬会)の売り上げ増に貢献した。今年は混戦模様。ファンが点数を絞りきれず買いづらいと思うか、高配当が狙えるから買うと思うかで売り上げは変わりそうだが、有馬記念以来のGIを待っていたファンは多い。

 JRAは、今年初のGIで好発進して3月下旬からのGI連戦に弾みをつけたいはずだが、2017年の売り上げ増は既に決まっているという話もある。昨年10月に始まった海外レースの馬券発売を今年は通年で実施し、GIIの産経大阪杯が大阪杯としてGIになったからだ。先月末にはホープフルSがGIに昇格することが決定。GIの2増と海外馬券の通年発売により、売り上げ増は確定しているとか。

 中でもホープフルSは、実施時期も売り上げ増への奥の手という。有馬記念の4日後の12月28日に行われるからだ。その日は、地方競馬の祭典・東京大賞典の前日。中央競馬は例年、有馬記念が終わると1月5日の金杯まで開催がない。その間、地方に流れていたファンのお金を中央に環流させたいというJRAの狙いが見え隠れする。

 雪による中止で変則4日間開催となった先月14~17日の1節は、前年より売り上げが100億円近くも増えた。平日のホープフルSも、JRAの思惑通り売れるだろう。

 しかし、馬券が売れればそれでいいのか。今年の12月28日は一般的な企業は仕事納め。仕事が終わってから競馬場へ行く人は少数派だろう。競馬はスポーツでもある。少ない観衆でGIが行われるのは寂しい。そう思うのは小欄だけではないはずだ。 (鈴木学)

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