2016.12.1 12:00(1/2ページ)

相模湾の冬の風物詩、“赤い貴婦人”アマダイ佳境へ

相模湾の冬の風物詩、“赤い貴婦人”アマダイ佳境へ

36センチの“大”。このサイズはほぼ連日顔を出す=相模湾・腰越沖

36センチの“大”。このサイズはほぼ連日顔を出す=相模湾・腰越沖【拡大】

 北風の中に赤い“貴婦人”が乱舞する季節がきた。相模湾の冬の風物詩・アマダイ釣りが、師走の声を聞いていよいよ佳境に突入する。関西での呼び名は“グジ”。京料理には欠かせない高級魚として君臨している。その上品な味を堪能できるのは、まさに釣り人の特権だろう。神奈川県鎌倉市・腰越『池田丸』から冬の湘南の海に出た。

 真っ白に雪化粧をした富士山。見飽きることのない美がそこにはある-いや、あまりにも遠い“貴婦人”からの返信に、ついつい見とれたというのが本音だ。腰越沖の水深80メートル前後。うるさいほど邪魔をするはずのヒメコダイも姿を見せない。足下のバケツには3尾。23センチ、25センチ、30センチ。静かすぎる展開に遠藤政嗣船長が業を煮やした。「上げて! 移動します」。南寄りに少し走った75メートル前後で仕切り直し。11時10分すぎだった。

 “ググッ”。そこでの1投目。1メートルタナを切り、竿先を30、40センチ幅で6、7回上下させて静止。ゆっくり誘い上げ始めた竿先に久々のシグナル。「きた!」。ひと呼吸おいて竿を立てる。ガクンと曲がる竿先。手巻きで5、6回。そして電動のスイッチを入れる。スーッと上がり始めた相手に「小さいや…」。一瞬、間がありガクガクッ。まるで聞こえたかのような鋭い突っ込み。竿先が一気にもっていかれた。何とか踏ん張って耐え、第1関門突破。残り36、37メートルでまたひと暴れ。しのぐ。そして、最後の抵抗もかわした。澄んだ水面に赤い魚体がポコッ。一瞬ためらった後、素早く抜き上げた。「抜き上げのリミットサイズですね」。見ていた釣り人が声を掛けてきた。36センチ。“超”ではないがビッグの部類だろう。

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  • 釣り味よし、食べてよしの優れものだ
  • 食った!竿先が心地よく曲がり、激しいバトルが始まる
  • この日は“中型”が7尾に大が1尾、小が2尾。上々の内容だった
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