2016.12.1 05:00

【甘口辛口】五輪会場見直しで森喜朗氏と対決も小池百合子知事だから膨大な予算を削減できたのでは

【甘口辛口】

五輪会場見直しで森喜朗氏と対決も小池百合子知事だから膨大な予算を削減できたのでは

■12月1日

 大山鳴動してネズミ一匹…。2020年東京五輪・パラリンピック競技会場見直しを協議する4者トップ級会合が、まさにそれだった。ボートカヌー会場の「海の森水上競技場」、水泳会場の「オリンピック・アクアティクスセンター」は整備費用を削減して当初の計画通りで、バレーボール会場だけ先送りになった。

 4者というより、もとより「犬猿の仲」とされる東京都の小池百合子知事と大会組織委員会の森喜朗会長の対決がハイライトだった。聞いている方が、ハラハラするような丁々発止のやりとり。あと3年半。歩調を合わせて進むべき都と組織委のトップ同士がこんな状態で果たして成功するのだろうか。

 バレーボール会場の「横浜アリーナ案」にこだわる小池氏に、「横浜の方は迷惑と聞いている」と森会長はかみついた。これを受けて横浜市の林文子市長は「そんなことはない。要請があればしっかり取り組ませてもらう」と反対のことを言った。最後の詰めの段階で、このチグハグぶりにもあきれる。

 IOCはIOCで今後招致を希望する都市の手前、開催費削減に必死らしい。東京大会の予算2兆円には「それよりはるかに低い額でできる。IOCがはっきりさせたい」とコーツ副会長。削れ、削れという割には「計画通りにやらないと東京大会の価値を大きく傷つける」と威圧的な物言いをしたり、かなり矛盾している。

 新設2で今回は小池氏の1分け2敗という見方もある。しかし、夏の都知事選が別の結果だったら闇から闇に葬られたかもしれない膨大な五輪予算は、小池氏だから削減されたのではないか。国民的な目線で見れば小池氏に軍配が上がってもおかしくない。 (今村忠)

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