2016.9.23 05:00

【甘口辛口】バレーボール界の完全プロ化を実現するには、川淵さんのような指導者が必要かも

【甘口辛口】

バレーボール界の完全プロ化を実現するには、川淵さんのような指導者が必要かも

■9月23日

 中学時代、身長1メートル50ほどだったがバスケットボール部員だった。高校でバスケ部の顧問をしていた父の教え子たちがコートで躍動する姿にあこがれたからだ。ところが、入部したはいいが指導者がいない。自己流の練習で強くなるはずもなく、同じ地区の強豪私立のゾーンプレスに手も足も出ず、こてんぱんにやられた。強くなるには優秀な指導者が必要だと痛感した。

 そんな40年ほど前の苦い思い出がよみがえったのは、きのう開幕したバスケットボール男子のプロリーグ「Bリーグ」がきっかけだった。発光ダイオードを敷き詰めた特設コートで行われた開幕戦は、チケット1万枚が完売。日本バスケの新たな扉が開いたと思わせた。今後の課題は実力の向上か。東京五輪までに、リオ五輪ベスト8の女子に匹敵する力をつけてほしい。

 Bリーグ発足まで、バスケ界はゴタゴタ続きだった。男子にはアマチュアを含む日本リーグと、プロのbjリーグの2つのトップリーグが存在していた。国際バスケット連盟が統合を要請し、日本協会に、女子を含む無期限の国際試合禁止処分を科した。

 リオ五輪のアジア予選に出場できない危機。辣腕(らつわん)を発揮して救ったのが、川淵三郎エグゼクティブアドバイザーだった。協会の運営を主導するタスクフォース(特別チーム)のチェアマンとして新たなバスケ界を作り出した手腕は評価されていい。

 Bリーグの開幕直前、バレーボール界で完全プロ化を視野に置く「スーパーリーグ構想」が明らかになった。プロ化を模索するたび頓挫してきた歴史があり、今回も抵抗勢力があるという。実現には、川淵さんのような指導者が必要かもしれない。 (鈴木学)