2014.5.5 05:00

【甘口辛口】71連敗…東大を“弱くても勝てる”チームにする奥の手は「留学生」

■5月5日

 ついに71連敗。3日の東京六大学野球春季リーグ戦で、早大に0-11で敗れた東大がリーグワースト記録の70を更新してしまった。小欄も神宮で観戦したが、かつての東大のように「ひょっとしたら勝てるかも」という雰囲気は初めからなかった。酷な言い方だが、負けに慣れすぎて本気で悔しがるようには見えなかった。

 「もう神宮にくるのが嫌だ、というくらいに悔しがってほしい」と、東大を応援する有志の集まり『東大を優勝させよう会』の冷泉(れいぜい)公裕会長は言う。以前は試合後の送迎バスの中で悔しさをぶつけ合った。「バスは廃止され、いまは何事もなかったように友達や親と帰っていく」と冷泉さん。

 4日の2回戦も0-14で72連敗。このままでは100の大台までいきそうだ。「一生懸命やっているのだから」と甘えてばかりいられない。入試が超難関、推薦制度もなしなら、この際“奥の手”として留学生の受け入れはどうか。六大学は文化交流などの短期留学では出られないが、学部登録すれば国籍を問わず出場資格はあるという。

 米国の大学スポーツは野球に限らず、単位不足は試合に出られないほど学業に厳しいと聞く。理系はともかく、中には日本の文学や芸術学などに関心の深い成績優秀な野球選手がいるかもしれない。白星だけでなく勝ち点を取るためには剛腕投手2人と、4番を打つ長距離砲の計3人はほしい。

 留学生のために、東大には英語による授業のみで学位取得できるコースもあるという。単なる“助っ人”ではない。正規の留学生試験に合格したら文句のつけようがないだろう。「弱くても勝てる」チームに生まれ変わる攻めの姿勢が見たい。 (今村忠)

(紙面から)