2014.4.10 05:00

【甘口辛口】100周年に第1回甲子園が復刻再現…野球の元にかつての球児が結集

■4月10日

 夏の全国高校野球選手権の第1回大会が、大阪・豊中球場で開かれたのは1915年(大正4年)。100周年の来年12月、その出場校OBが甲子園で当時の組み合わせ通りに対戦する“復刻第1回大会”が開かれることになった。優勝した京都二中(鳥羽高)、準優勝の秋田中(秋田高)など全10校のOBチームが結集する。

 準備を進めたのは広島中、いまの広島国泰寺高OBの山本将司さん(49)。2007年にOBによる「マスターズ甲子園」に出場した際、大会を支援する神戸大の依頼で当時の歴史を調べたところ原爆で資料はすべて焼失。やむなく第1回大会の出場校を回って、協力してもらったことがきっかけだった。

 特に三重・山田中(宇治山田高)とは第1回以降、出場のない“最長ブランク校”同士で気が合い毎年親善試合を行っている。両校で手分けして早実、和歌山中(桐蔭高)などほかの8校に声をかけたが、旅費や宿泊費、甲子園球場の使用料など費用もかさむだけに、なかなか歩調が合わなかった。

 「1校でも欠けたら意味がない。出なきゃ知らんぞ、と半分“おどし”もあった」と山本さんは笑う。最後は、みんな快く出場を約束してくれた。「入院しているOBなどは大会までには治すと張り切っている。甲子園と聞くといくつになっても元気になる。それが元高校球児というものだ」。

 第1回大会では当時の朝日新聞社・村山龍平社長が羽織、袴の正装で始球式を行った。「史実に忠実に…」と、大まじめで同社に社長の始球式をお願いしているが、返事はまだとか。初戦は広島中-鳥取中(鳥取西高)で全9試合。さぞかし熱のこもった大会になることだろう。 (今村忠)

(紙面から)