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【甘口辛口】2月14日

2012.2.14 05:00
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 アイスホッケーの全日本選手権で「日本製紙3連覇」という小さな記事が目に留まった。日本、韓国、中国の7チームによるアジアリーグが佳境に入る時期の全日本選手権。サッカーのJ1と天皇杯、ラグビーのトップリーグと日本選手権同様、どちらの優勝により価値があるのか、比較するのは野暮というものだろう。

 全日本が開かれたのは『インターナショナルブレーク』といって、国内リーグは小休止して国際試合を奨励する期間。代表チームの活動がない日本では、ここが一番好都合だった。しかし、アジアリーグは9月から3月のプレーオフまでの長丁場。その合間だけに、同じモチベーションで臨むのは難しかったろう。

 日本製紙は現在アジアリーグ4位で、「今季はアジアと全日本の2冠を目標にしてきた」と佐々木博明監督。チームの本拠地は釧路だが、東日本大震災では基幹工場である石巻工場が壊滅的な打撃を受けた。当初復旧には1年かかるとみられ、操業再開に漕ぎ着けたのは9月末だった。

 「アイスホッケーどころではない」と、今季の活動を断念しかけたこともあった。部予算も大幅に削られた。しかし、アイスホッケーは前身の十條製紙時代からの伝統があり、社員が一体感を持てる“社技”でもある。「こういうときこそ全社員を勇気づけてほしい」という芳賀義雄社長直々のメッセージが選手を奮い立たせた。

 11日の準決勝には石巻工場からバスで約60人が応援に駆けつけた。「石巻の生産能力はまだ70%程度。苦しい時期に、いいニュースを届けられた」と佐々木監督。アジア3度、全日本4度という過去のどれよりも、ずしりと重い優勝だったろう。(今村忠)

(紙面から)


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