オフシーズンは選手によるトークイベントが多く開催される訳ですが、関大卒つながりという事で、阪神・岩田稔投手(25)の関わるイベントには大概、私が配置される事になります。
学生時代には『関大スポーツ』という、学内広報誌でもある学生スポーツ新聞を発行していた私。実は在学中の岩田さんの入団会見や応援イベントには、警備や受付など大学側の雑用係として出席しておりました。当時の私は全く野球に関心がなく、希望枠ルーキーにもやっぱり無関心で、「そういう人がウチの大学にいるのね」くらいにしか思っていませんでした。まさか数年後にはサンスポ記者、そして超人気球団の若手エースとして接する事になるなんて、あの頃は全く予想もしていませんでした。
当時から岩田さんに対する学内での評価や知名度は非常に高く、「入団が決まってもえらぶらなくて、謙虚でいい人!」「糖尿病なのにプロに選ばれてスゴイ!」「男前!」などなど、お噂はかねがね伺っておりました。シーズン中にはあまり人柄を知る機会はありませんでしたが、このオフのイベント取材を通じて、そんな評判の理由が分かってきたような気がします。
小学校訪問でのイベントでは、まるで道徳教師のように誠意を持って子供たちと接し、ハンディキャップは努力すれば乗り越えられると励ましました。糖尿病患者たちのクリスマス会でも、「自分はまだ成功しているとは言えない」と控えめに前置いた上で自身の経験談を語り、常に患者たちを思いやった発言を心がけられてたように感じました。取材中にも関わらず、思わず涙しそうになった事は数え切れず。本当に、神様のようなお方−。
惜しむらくは、学生時代にもっと岩田さんに興味を持って、お知り合いになっていれば良かったという事…。なんであんなに恵まれた環境にあったのに、みすみすチャンスを逃してしまったんだよ、当時の私。過去には戻れないので、今からでも「関大出身です!」を合言葉に、しっかりアピールしていこうと思います。
脇村 悠美(わきむら・ゆみ)
1985(昭和60)年10月1日、和歌山県生まれ。関大卒。08年4月入社。学生時代はスポーツ新聞部でフィギュアスケート取材に没頭。将来の夢は日本一のフィギュア記者。現在は新米記者として修行の毎日だが、「ベンチをブルペンと呼んだ」「試合中の放送席に乱入」など“脇村伝説は数知れず”