北京五輪ニュース

2008年03月11日 更新

【陸上】中村友梨香が初代表!勢いに乗り最年少メダルだ!

21歳の爆発力が魅力! 中村が勢いに乗って大舞台に立つ

21歳の爆発力が魅力! 中村が勢いに乗って大舞台に立つ

 “シンデレラランナー”も五輪デビューだ。前日の名古屋国際女子マラソンで、2時間25分51秒で初マラソン優勝した中村友梨香(21)が、1月の大阪国際2位で2時間25分34秒の森本友(24)を抑え、初代表に選ばれた。ともに天満屋に所属するチームメートとの争いを制した。男子は昨夏の大阪世界選手権5位・尾方剛(34)、佐藤敦之(29)=ともに中国電力、大崎悟史(31)=NTT西日本=がいずれも初代表に決まった。

 一発勝負を制したスーパーヒロインが、世界の舞台に打って出る。岡山市内で会見した中村は、「4年前に入社したときは、五輪なんて思ってもいなかった。出られなかった人たちの気持ちも受け止め、しっかり練習していきたい」と力を込めた。

 高校の先輩でアテネ五輪代表(7位)の坂本直子(27)にあこがれ、同じ天満屋入り。その坂本とともに出場した前日の名古屋国際で初マラソン優勝。高橋尚子、弘山晴美(資生堂)ら実績のある選手がそろうレースで、終盤の果敢な仕掛けは、代表選考で高い評価を受けた。

 タイムでは1月の大阪国際に出場し、同じ天満屋に所属するチームメート森本が17秒上回ったが、日本陸連・沢木啓祐専務理事は「優勝は何物にも替え難い。期待感を込めて選んだ」と言い切った。補欠に回った森本も「代表には入れなかったけど、しっかり(本番に)合わせて、自分も走るつもりで頑張りたい。中村には頑張ってほしい」とエールを送る。仲間のぶんまで走り切る。

 初マラソンで五輪代表に選ばれた日本の女子は過去、真木和、小鴨由水の2人。22歳4カ月でのメダル獲得となれば、96年アトランタ五輪金メダルのロバ(エチオピア、22歳8カ月)を抜き、女子マラソン史上最年少となる。「上にいきたいと思ってもまだ通用しない。集団の中でウロウロして、いろんな力を使っていた。切り替えも、もっとキレがないとダメ」と課題をあげた。

 女子マラソンに3大会連続で代表を送り込む天満屋。その先陣を切った00年シドニー五輪代表(7位)で現コーチの山口衛里さん(35)も全面サポートを約束。3月下旬からは約1カ月、米アルバカーキで調整する。

◆有森裕子・日本陸連理事

「女子は選考レースの優勝者が選ばれる順当な結果。中村についても、経験不足がマイナスとは限らない。わたしは選考レースで勝ったことを重視すべきと意見した」

◆瀬古利彦・日本陸連理事

「男女ともすんなり決まった。こんなことは珍しい。あまり議論に時間がかからず、いい選考ができた」

★土佐、今度こそメダル!

 アテネ五輪5位入賞で2大会連続出場となる31歳の土佐礼子(三井住友海上)は10日、都内で会見し、悲願のメダル獲得に向けて4月から本格始動する。5月にはアテネ五輪後の04年12月に結婚した、夫でコーチ役の村井啓一さんと新婚旅行に訪れた思い出の地、米コロラド州ボルダーで7年ぶりの高地合宿を行う。「新たな気持ちになります。1日、1日を大切に過ごして無事にスタートラインに立ちたい」と笑顔。4月には五輪本番コースで開催されるプレ大会にも出場し、入念にコースの特徴をインプットする。

◆尾方剛

「念願の五輪に出場できる。この4年間、実績を残して代表に選ばれるように頑張ってきた。やっと自分が勝負できる舞台に立てる。出るだけじゃ面白くないので、メダルを目標にやりたい」

◆佐藤敦之

「正式決定を聞いてすっきりした。アテネの時にチャンスを逃して悔しい思いをした。中学生の時から五輪に出ることが夢だった。自信を持って臨めば、力が発揮できると思う」

◆大崎悟史

「4年前(落選した時)から、北京という思いが強かったので4年分の喜びをかみしめている。世界が高いレベルなのはわかっているが、やる以上は金メダルにこだわる」

■北京五輪マラソン

 大会は8月8日に開幕し、金メダルが期待される女子は17日、男子は最終日24日に行われ、ともに開始時刻は午前7時30分(日本時間8時30分)。コースは全体の高低差が8メートルで、アップダウンの少ないフラットなもの。最大の敵は北京の真夏の気候だ。予想される気象条件は気温30度前後、湿度80%前後とされ、時には40度に達することもある。優勝するには暑さ対策は絶対条件。昨夏に大阪で開催された世界選手権と似た条件となり、大集団でのスローペースのレースになる可能性が高い。

★陸上監督は高野氏

 日本陸連は10日の理事会、評議員会で北京五輪陸上の監督に高野進強化委員長を決めた。

★尚子はランク外、中村が「C」昇格

 日本陸連は10日の理事会で、強化選手の指定見直しを承認し、前日の名古屋国際女子で27位に終わったシドニー五輪金メダリストの高橋尚子(ファイテン)が「C」からランク外に降格になった。名古屋国際で初マラソンながら優勝し、北京五輪代表に選ばれた中村友梨香(天満屋)はランク外から「C」に昇格した。

 強化指定のランクは上位から「S」「A」「B」「C」の4段階。「S」は男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)、男子マラソンの尾方剛(中国電力)、女子マラソンの野口みずき(シスメックス)と土佐礼子(三井住友海上)の4人で変更はなかった。