【第41号】三宅義信−弟も銅、史上初の兄弟同時表彰台
(68年メキシコ・重量挙げ・フェザー級=60キロ)

1968年メキシコ五輪の重量挙げフェザー級の表彰式。中央が東京大会に続き2連覇の三宅義信、右が3位の弟の義行、左は2位のソ連選手
三宅が、前回東京に続き連覇。またも日本の金メダル第1号となった。
28歳の三宅は、世界選手権5連覇始め、この6年間世界で負けなし。目標にしていたトータル400キロ(プレス、スナッチ=のち廃止、ジャーク)こそ達成できなかったが、2位以下を大差で圧倒。快挙に花を添えたのが、5歳年下の弟、義行の銅メダルだった。
身長もほぼ同じ(兄1メートル58、弟1メートル56)、同じ丸刈りで顔も体つきもそっくり。陽気なメキシコのファンは2人が登場するだけで大喜び。外電は「まるで双子のよう」と形容した。
先陣を切ったのは弟。最初のプレスで122・5キロの五輪タイ記録をマークした。兄は、直前のロサンゼルス合宿から風邪をひき、肩も痛めるなど体調は万全には程遠かったが、これに引っ張られるように同じ122・5キロをあげ、これが圧勝の引き金となった。
兄弟の同時表彰台は重量挙げでは五輪史上初めて。表彰台で、歓喜の万歳にひたった兄は「東京より感激した。弟はよくやった」。それから36年、弟のまな娘、宏美がアテネ五輪に出場決定。三宅一族が再び五輪の舞台に立つ。

