夏季五輪ヒストリー

 

第20回 ミュンヘン大会
五輪史上、最悪の悲劇

★超人スピッツ金7つ…鉄棒の塚原「月面宙返り」…
メダル獲得ベスト5
国名
ソ 連 50 27 22
米 国 33 31 30
東ドイツ 20 23 23
西ドイツ 13 11 16
日 本 13

五輪史上、最悪の悲劇が起きた。大会後半の9月5日の早朝、パレスチナ・ゲリラ5人が選手村に侵入、イスラエル選手団宿舎を襲い、レスリング・コーチと重量挙げ選手2人を射殺した後、選手、コーチ9人を人質にして、イスラエルの刑務所に拘留中の仲間256人の釈放を要求。銃撃戦の結果、人質、ゲリラ全員と警官1人が死亡。計17人が命を落とした。

競技では、競泳のマーク・スピッツ(米国)自由形とバタフライの個人4種目、リレー3種目すべてで金メダルという超人ぶりを発揮した。スピッツは前回大会でも2個の金を手にしており、計9個の金メダルは五輪史上最多タイ記録だ。

 

日本勢は体操で金5銀5銅6を獲得。4連覇を達成した男子団体総合では、鉄棒で塚原光男が「月面宙返り」での着地を成功させて9・90をマーク。競泳では男子100メートル平泳ぎの田口信教と女子100メートルバタフライの青木まゆみがともに世界新で優勝した。そして、森田、大古、横田、猫田らを擁したバレーボール男子が悲願の金メダル。メダル総数29個は東京五輪と同数だった。

■第20回ミュンヘン大会(ドイツ)

・1972年8月26日〜9月11日
  ・21競技195種目
  ・121カ国7121選手参加