夏季五輪ヒストリー

 

第17回 ローマ大会
マラソンの英雄、アベベ登場

★ドーピングの恐ろしさ
メダル獲得ベスト5
国名
ソ 連 43 29 31
米 国 34 21 16
イタリア 13 10 13
ド イ ツ 12 19 11
豪 州
日 本

9月11日の最終日に行われたマラソンで英雄が現れた。古代ローマ時代の主要街道だったアッピア街道を走り、コンスタンティヌスの凱旋門にゴールするというコースを制したのはアベベ・ビキラ(エチオピア)。裸足で走っていた。日が暮れ、たいまつの火が頼りになった中、40キロすぎからスパート。2時間15分16秒0の世界最高記録で優勝した。石畳やコンクリートの上も走ったのに、裸足のアベベはまったく元気だった。ボクシングのライトヘビー級を制したのはカシアス・クレイ(米国)。のちのムハマド・アリだ。

ドーピングの恐ろしさも知れ渡った。自転車の団体100キロロードレースでデンマーク・チームの一人がレース中に倒れて死亡。しかし、検視の結果、血管拡張剤と興奮剤が検出され、死亡原因とわかったのだ。

「体操ニッポン」は小野喬、相原信行らの活躍で金4銀2銅3のメダルを量産。初優勝した男子団体総合では、以降、76年モントリオール大会まで5連覇を達成することになる。

■第17回ローマ大会(イタリア)

・1960年8月25日〜9月11日
  ・18競技150種目
  ・83カ国5313選手参加