第3回セントルイス大会
前代未聞!「キセル・マラソン事件」
★英、仏人は1人も参加せず
| メダル獲得ベスト5 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 順 | 国名 | 金 | 銀 | 銅 |
| 1 | 米 国 | 70 | 74 | 67 |
| 2 | キューバ | 5 | 2 | 3 |
| 3 | ドイツ | 4 | 4 | 5 |
| 4 | カナダ | 4 | 1 | − |
| 5 | ハンガリー | 2 | 1 | 1 |
五輪が初めて欧州を離れて米国で開催されたが、前回パリ大会と同様、万国博覧会の付属イベントになってしまった。当時は船が移動手段のため、欧州からの参加も激減。英国、フランスは1人も参戦していない。この大会で有名なのは「キセル・マラソン事件」だ。8月30日、40度近い猛暑の中で行われたマラソン(距離は40キロ)で、米国のフレッド・ローツは20キロすぎで疲労困憊となって倒れてしまい、たまたま通りかかった自動車に乗せてもらった。ところが、競技場手前8キロ付近で自動車がエンスト。このとき元気を取り戻していたローツは車を降りて走り始め、1着でゴールしてしまった。
ところが、大歓声の中、ルーズベルト大統領の娘からオリーブ冠を授かろうとしたとき、先ほどの自動車の運転者が競技場に入ってきて、事の顛末を暴露。ローツはスポーツ界から永久追放された。真の優勝者、トーマス・ヒックスがゴールしたのはローツから約1時間後。ただし、ヒックスも興奮剤を飲んでいたという説もあるが…。
■第3回セントルイス大会(米国)
・1904年7月1日〜11月23日
・16競技89種目
・13カ国689選手参加

