2008年03月12日 更新

早大・佑ちゃん、異例の『背番号1』で作るぞ新伝説!

チームメートに馬乗りになり、リラックスした表情の斎藤。今年から「1番」の伝説をつくる(撮影・中島信生)

チームメートに馬乗りになり、リラックスした表情の斎藤。今年から「1番」の伝説をつくる(撮影・中島信生)

神宮でも“伝説の1番”が輝く。写真は早実時代の斎藤

神宮でも“伝説の1番”が輝く。写真は早実時代の斎藤

 東京六大学リーグで4連覇を狙う早大が11日、沖縄・浦添キャンプ(8日目)を公開。応武篤良監督(49)は、2年目を迎える斎藤佑樹投手(19)の背番号を昨年の「16」から、早実時代に背負い、甲子園で全国のファンを魅了した「1」に変更することを明言。早大では「11」が伝統的に右腕エースの背番号だが、斎藤は「1も伝統にしたい」と意気込んだ。14日からの台湾遠征で背番号「1」がお披露目される。

 あの熱投の記憶がよみがえる。早実時代、甲子園を沸かせた『背番号1』が、佑ちゃんの背中に戻ってくる。浦添の雨雲の下、斎藤はこの日、ノースロー調整。背番号のない練習着で、主に室内でノックやトスバッティングなどを行ったが、“1番”に胸を躍らせた。

 「高校のときはずっと1番でやってきた。ちょっと懐かしい感じがします。高校生とは違う、新しい大学生の1番としてやっていきたい。早大の右腕エースの伝統は11番? 1も11も伝統にできるようにしたいです」

 斎藤にとって、1番は栄光の背番号。早実時代、3年夏の甲子園。田中将大投手(楽天)率いる駒大苫小牧との決勝で、引き分け再試合ののちに優勝。試合中に取り出した青いハンカチで汗をぬぐう姿が感動を呼び、“ハンカチ王子”として国民的ヒーローになった。

 昨季は16番を背負い、春秋連覇、全日本選手権優勝と3冠に貢献。斎藤は「16を自分の番号にしたい」と話していたが、先日、応武監督から本田将章内野手の卒業に伴い空番となる「1」を打診された。同監督が「お前には1が似合うんじゃないの?」と言葉をかけたら、目を輝かせていたという。

 高校野球ではエースを表す1番も、早大では右腕エースが11番、左腕エースが18番をつけるのが伝統。1番は内野手の中心選手がつけるのが伝統で、阪神・鳥谷(4年時)、横浜・仁志(3年時)が背負っていたことで有名。投手では大谷智久(現トヨタ自動車)が05年につけていたが、例は少ない。応武監督の粋な計らい、といっていい。

 「あすの紅白戦では投げると思います。久しぶりでどうなるか分からないけど、今回の合宿でやってきた(打者に球の出所が)見えづらいフォームを試したいと思う」

 12日、今季初実戦となる紅白戦で先発するが、背番号1の初披露は、応武監督が先発を明言した台湾遠征中の15日・私立中國文化大戦が濃厚。イケメンで女性をとりこにする佑ちゃんだが、今年は背中にも注目だ。

(近藤安弘)

★佑ちゃんTALK

 −−今日は雨で紅白戦が中止になった

 「きょうとあした(紅白戦を)やりたかった気持ちもある。おとといくらいまで走り込みとかで体が疲れていた。きのうまでにプールとか入って、きょうは調子がよかった。雨は予報で聞いてたけど、残念です」

 −−今キャンプ前半(4−8日)で予定した1000球の投げ込みは

 「1000球ちょうどを投げました。ピッチャー陣で、最後はストライクで終えようと決めてやりましたが、自分は1000球目ちょうどで(ストライクが出て)終わることができました」

 −−応武監督から「1番」を打診されたとき、目を輝かせていたそうだが

 「輝きました。聞いたときはびっくりしました。(早大の)ピッチャーは10番台なので」

 −−早大のエース番号は11。将来はつけたい?

 「11は11でワセダの歴史、伝統がある番号。1の今後? 1も11も伝統にできるようにしたいです。将来は11? 監督が選ぶことなので、今は着けたいという気持ちは、とくにはないです」

 −−応武監督が台湾遠征の15日に、台湾の強豪・私立中國文化大戦での先発を明言したが

 「まだ聞いていないけど、大事な試合だと思う。それを任されるのはうれしいことです。相手は台湾強豪? 強いんですか、楽しみです」

■早大の春季リーグ布陣

 投手陣は斎藤のほか、エースナンバー11を背負った須田(4年)、昨春の防御率1位・松下(3年)、150キロを超える速球が魅力の大石(2年)ら、昨年の経験者がごっそり残る。沖縄合宿には10人が参加しているが、開幕ベンチ入りは6−7人で、争いは激しい。打撃陣は上本主将、捕手・細山田、右翼・松本のプロ注目4年生トリオが健在。昨年のレギュラーが抜けた三遊間の守備に課題が残るが、今季も優勝に最も近い位置にいる(学年は新学年)