2007年10月24日 更新

関東は日本Sより早慶戦!佑ちゃんが神宮満員を切望

佑ちゃんは再びヒーローの座を目指す

佑ちゃんは再びヒーローの座を目指す

神宮球場の応援席がすべて埋まった今春の早慶戦

神宮球場の応援席がすべて埋まった今春の早慶戦

 早大・斎藤佑樹投手(1年)は23日、西東京市のグラウンドで最終週の早慶戦(27日から)に向けて練習を行った。春に比べ、空席が目立つ秋の神宮球場。東京六大学野球の一大イベントを前に、佑ちゃんは「神宮を満員にして」とお願いした。大観衆の前でこそ実力を発揮する1年生エースが、宿敵を倒して優勝を決める。

 東京六大学リーグは、優勝を決する伝統の早慶戦を残すのみ。その大一番を前に斎藤が野球ファンにお願いだ。

 「満員の神宮で投げたいです。(今週末は)日本シリーズもあるけど、特に学生に来てほしいですね」

 声援が大きければ大きいほど実力を発揮してきた佑ちゃん。春に比べ、空席が目立つ秋の神宮では3勝2敗と思ったような成績が残せていない。春の早慶戦では2回戦に登板し、超満員の神宮で優勝を決めた。応援の心強さを知るだけに、札幌での日本シリーズ開幕と日程が重なる今週末に「関東は早慶戦で」と笑って呼びかけた。

 今回の試合では、プロ注目の慶大・加藤幹と投げ合う可能性が高い。リーグ戦通算29勝の加藤幹は、平成に入ってからは2人しか達成していない30勝の大台を目指している。「それは阻止しなきゃ、ですよね。相手のエースと投げ合って勝ちたい」。スーパールーキーは“エース決戦”に意気込みをみせた。

 この日、斎藤はいつも通りの調整。ブルペンで約40球の投げ込みを行い、練習後にはOBによる早慶戦前の焼き肉会が西東京市の寮で開かれ、部員約30人とともに鋭気を養った。

 優勝争いでは、早大が一歩リード。早慶戦で勝ち点を取れば優勝が決まる。「(自分の先発が)2回戦なら優勝投手になれるんですね。どっちも投げられればいいんですけど…」と欲張りな一面をみせた1年生エース。どん欲に3連覇を勝ち取りに行くつもりだ。

(星直樹)

■早慶戦

 1903(明治36)年11月21日、早大の橋戸主将が、慶大に挑戦状を送ったことがきっかけで、東京・三田の慶応綱町球場で初めて早慶戦が行われた。終戦後初めて行われた試合では、野球再開を待ちこがれた5万人の大観衆が詰めかけた。1960(昭和35)年には勝ち点で並んだ両校によるプレーオフが行われ、第1、2戦は延長十一回日没コールドで決着がつかず第3戦、早大が3−1で勝利し優勝を決めた。リーグ戦を含めたこの6連戦で計39万人の観衆を集めた。通算対戦成績は早大の198勝164敗10分け。今春の早慶戦は2勝1敗で早大が勝ち越した。

■優勝の行方

 優勝争いは早大、慶大、明大の3校に絞られているが、早大が一歩リード。早大は、早慶戦で勝ち点を取りさえすれば優勝が決まる。慶大は早慶戦に連勝すれば優勝だが、2勝1敗だと明大との優勝決定戦。つまり明大は早慶戦で慶大が2勝1敗のときのみ、優勝の可能性がある。