2007年10月02日 更新
佑ちゃん、初の無四球完投で5大学制圧&江川超え!

完投勝ちで捕手の細山田と笑顔でグラブタッチする斎藤。江川超えとなる1年時7勝目をあげた(撮影・大里直也)

斎藤は134球の熱投で2連続完投(撮影・北野浩之)
東京六大学野球第4週第2日(1日、神宮)5大学制圧、江川超えの7勝目だ! 早大は先発の斎藤佑樹投手(1年)が立大戦で大学初本塁打を浴びながら、自身初の無四球完投で2戦連続の完投勝ち。8−1で連勝し、勝ち点を3に伸ばした。斎藤は2シーズン目で早くも、他の5大学すべてから勝利をあげて通算7勝目。1年時に6勝だった怪物、江川卓(法大)を抜いた。優勝の可能性は3季連続優勝を狙う早大ほか、慶大、明大に絞られた。
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九回一死満塁のピンチを併殺打で切り抜けた。斎藤は夏休みの宿題を終えた少年のような笑顔を浮かべた。初の無四球完投で、春は唯一勝ち星を挙げられなかった立大に勝利し、リーグ戦“5大学制圧”だ。
「ホームランを1本打たれた以外は良かったです。いつも通り真っすぐ主体でスライダー、フォーク交えていきました。自分1人で投げるのは達成感があります」
衝撃は、五回一死無走者の場面で訪れた。立大主将の鈴木雄に対し、カウント1−0からのツーシームが甘く入り、右翼席へライナーで運ばれた。昨年10月3日、国体準決勝で静岡商の滝本に浴びて以来、約1年ぶりの本塁打。大学初被弾に唇をかみしめた。
しかし、スーパールーキーは崩れない。「気持ちを落ち着かせました」。深く息をついて切り替えると、次打者の三好を内角高めの直球で空振り三振ですぐに立ち直る。7安打8奪三振、初の無四死球で2連続完投勝利を飾った。
これで春の4勝と合わせて、通算7勝。歴代2位、通算47勝の江川卓(法大、1977年)でさえ1年時は6勝どまり。元祖・怪物を超えた。歴代トップ、48勝の山中正竹(法大、69年)の1年時9勝にもあと2勝に迫った。
果てしない可能性が広がる佑ちゃん。文武両道の斎藤家の方針に従い、入学から東京・新宿区にある早大の講義にもしっかりと出席している。今をときめくスターの登場に、教室や学生食堂での目撃情報はあっという間に広まる。“佑ちゃんの時間割”を学生みんながチェックしているという。今のところ大きな混乱もなく、斎藤は学内では普通の大学1年生として、勉学に励んでいる。
早大はこの日から後期の講義がスタート。野球との両立を目指す佑ちゃんは、直球の威力増強と完投できるスタミナを身につけるという野球の課題は克服した。「夏に目標にしてきたことは達成しつつあります。(シーズン)5勝を目指していきたいです」。充実の夏休みを終え、白星を積み重ね続ける。
(星直樹)
■斎藤の被弾
早実時代、斎藤は甲子園で6本塁打を許した。06年春の2回戦では関西(岡山)の上田に中越え2ランを許し、7−7の引き分け再試合に。再試合でも下田に中堅へ逆転2ランを浴びた。優勝した06年夏は2回戦の大阪桐蔭戦で、小杉に左翼へ2ランを打たれた。決勝の駒大苫小牧戦で、三木に先制弾を許し、同再試合では三谷、中沢に打たれた。06年10月3日の兵庫・のじぎく国体では、準決勝の静岡商戦で滝本に右翼ソロを許した。これが公式戦最後の被弾だった。
★田中幸が5の4!首位打者に返り咲き
5打数4安打の田中幸が、打率.516で首位打者に返り咲いた。1位だった立大・東が4打数無安打で急落。試合ごとに数字のチェックをしているという田中だが「(首位打者は)意識せず、最後のシーズンなので悔いを残さないよう、1打席1打席フルスイングしているのがいいのでは」と分析。15打点、3本塁打もトップで、3冠王の期待もかかる。「それよりも次の久米君、古川君を打ちたい」。V3を目指し、1週あいて当たる明大の両エースに照準を絞った。








◆斎藤から右翼席に通算2号となる本塁打を放った立大・鈴木雄
「狙っていたのはまっすぐでしたが、ツーシームも頭にありました」