2007年06月23日 更新

佑ちゃん日米野球も開幕投手だ!練習試合でいきなり三振

全国から選ばれた精鋭に交じり、1年生の斎藤は緊張した表情を見せていた(撮影・小倉元司)

全国から選ばれた精鋭に交じり、1年生の斎藤は緊張した表情を見せていた(撮影・小倉元司)

 日米大学野球選手権選考合宿第1日(22日、平塚球場)佑ちゃん、日米野球でも開幕投手だ!! 変則8回の紅白戦を行い、B組の4番手で登板した早大・斎藤佑樹投手(1年、早実)は1回17球1安打1三振1四球で無失点。「米国相手に空振り三振を取れる投手」と日本代表・河原井正雄監督(52)=青学大監督=もベタぼめで、東京六大学リーグ戦に続き、開幕投手を務める可能性も浮上した。

 早大ユニホームの背番号「16」がマウンドに向かうと、雨の中、800人のファンがネット裏に殺到した。4−1とB組リードの六回。間断なく降っていた雨もピタリとやむ。「何か持っている男」が米国切符獲りへアピールした。

 女房役は早大でコンビを組む細山田。一塁コーチスボックスでは早大・応武篤良監督(49)が見つめる中、最初の打者・藤川(近大)をカウント2−0から、外角低めをズバリと突いた直球で見逃し三振だ。

堂々のピッチングで代表入りに当確ランプが灯った

堂々のピッチングで代表入りに当確ランプが灯った

 続く秋山(八戸大)には二塁内野安打を許したが、二盗を細山田が刺してアシスト。早大の先輩・田中には投げにくかったか四球を与え、4人目の荒波(東海大)に打たれた鋭いライナーも、一塁・日岡(立命大)が横っ飛びのファインプレーで捕球した。1回を17球で1安打1三振1四球。上々の投球を見せた。

 サバイバルの選考合宿中とあって、斎藤ら選手はコメントをしなかったが、代表を率いる河原井監督は「バッティングカウントで、ツーシームなどの落ちる球を投げられる」と感心。早大が優勝した大学選手権でも斎藤が先発した2試合を観戦し、「振ってくる米国の打者から空振り三振を取れる投手。そういう投手が(選考の)順番では上にいく」。それが最上位に位置すれば、六大学に続く開幕投手となる可能性もおおいに出てきた。

 有料一般公開への配慮もあり、斎藤は23日も「1イニング投げる予定です」(河原井監督)。代表22人のうち、投手枠は8人。だが、その枠を飛び越えた次元に、すでにこのスーパールーキーはいる。

(田中浩)


■その他の投手陣

 この日は斎藤を含めて別表の通り、10投手が登板。A組の先発は東都の奪三振王・大場、B組は今春無安打無得点を達成している巽で、ともに2回を投げ、大場は1安打1三振、巽は2安打4三振と無難に切り抜けた。
 B組の2番手・古川は内野安打と三塁打で三回に先制点を奪われる。四回、A組の2番手は注目左腕の加藤。だが、亜大の4番・岩本に左翼ポール直撃の2ランを浴びて逆転。その後を受けた伊原も五回にソロ本塁打を許し、斎藤と投げ合う形の1年生、4番手の村松は3安打で1点を失う。
 B組は3番手の桑原が三者凡退、斎藤から受け継いだ桜田は七回に1点を失ったが、八回は3人で抑え、B組が4−2で勝利した。

日米大学野球選考合宿・登板投手の内容
【A組】 球数
大場(東洋大) 26
加藤(慶大) 46 10
伊原(関西国際大) 17
村松(国学院大) 14
榊原(関西国際大) 34
【B組】 球数
巽(近大) 40 10
古川(日本文理大) 50 10
桑原(奈良産大) 11
斎藤(早大) 17
桜田(八戸大) 37

★「佑ちゃん見たい」800人…有料予定が雨で無料に

 当初は有料で公開の予定だったが、雨天のため「数イニングで打ち切りになったらお客さんに申し訳ない」(全日本大学野球連盟の内藤事務局長)と無料となった。それでも約800人が詰め掛け、先頭に並んだ都内の男性会社員(43)は「会社さぼっちゃいました。JAPANのユニホームの斎藤君が見たい」とエール。斎藤は23日も試合形式の練習で登板予定で、天候がよければ有料(500円)となる。