2007年06月09日 更新

“ハンカチ球場”誕生へ!昨秋国体の早実V舞台に愛称つくぞ

昨年の国体で登板した早実(当時)の斎藤。ハンカチで顔をふいて大騒ぎになったが、今度はハンカチ・メモリアル・スタジアム?

昨年の国体で登板した早実(当時)の斎藤。ハンカチで顔をふいて大騒ぎになったが、今度はハンカチ・メモリアル・スタジアム?

高砂市野球場は、ハンカチで一気に知名度アップ

高砂市野球場は、ハンカチで一気に知名度アップ

 東京六大学野球春季リーグで1年生ながら早大を連覇に導いた斎藤佑樹投手(19)が、早実高3年だった昨年10月、兵庫国体で優勝を飾った高砂市野球場(兵庫・高砂市)に、「ハンカチ・メモリアル・スタジアム」の愛称がつけられることが8日、分かった。同市の特産品には高砂染のハンカチもあり、これをきっかけに「ハンカチの街」もPRしていきたいという。

 “ハンカチ王子”の名が、永久に刻まれる。

 昨年10月、兵庫「のじぎく国体」の高校硬式野球が行われた高砂市野球場。そこに「ハンカチ・メモリアル・スタジアム」の愛称がつけられる。

 同国体で早実は、初戦の準々決勝で福知山成美(京都)に1−0、準決勝は静岡商(静岡)に4−3と勝利。夏の甲子園の再現となった駒大苫小牧(北海道)との決勝にも1−0で勝ち、29年ぶり2度目の優勝を果たした。

 斎藤は3試合すべてに完投勝ち。準決勝では球場の売店で買った青いハンカチで汗をふくパフォーマンスも見せ、甲子園優勝のフィーバーで詰めかけた大観衆から歓声を浴びた。

 実はこの「ハンカチ」が同市の特産品。斎藤が使った物とは違うが、江戸時代からの伝統工芸である「高砂染」の技術を生かし、色あせしないという優れものだ。

 しかし、全国的な知名度はイマイチ。そこで“ハンカチ王子”の愛称で一躍国民的ヒーローとなった斎藤の優勝をきっかけに、「ハンカチ王子が優勝したハンカチの街をPRしていきたい」と、国体後に就任した岡恒雄市長(56)が愛称制定の意向を示していた。

 実際、老朽化が進んで昨年まで伸び悩んでいた同球場の利用は、早実の優勝後は予約が殺到するほどになった。「斎藤投手と同じ球場でプレーしたいというチームが、ほとんどです」と同球場の関係者も“ハンカチ人気”にびっくり。「ハンカチ・スタジアム」の愛称効果への期待も高まる。

 球場を管理する高砂市スポーツ振興課は「まだ正式に決まった話ではない」(国谷徹課長)としながらも、「実現するのなら早く実現させたい」と前向き。夏の甲子園の兵庫県大会が始まる7月にも、愛称がつけられる見通しで、高校野球ファンの新たな“聖地”となる可能性もある。

■佑ちゃんの今後

 この日は全日本大学選手権(12日開幕)に向けて、東京・西東京市の東伏見グラウンドで練習した。同選手権の早大の初戦は14日、旭川大(北海道学生)と九州国際大(九州六大学)の勝者になるが、東京ドームで行われるため、斎藤の“ドームデビュー”の可能性もある。選手権後は、日米大学選手権(7月4日から米ノースカロライナ州)の代表選考合宿(22−24日、神奈川県内)に参加し、代表入りを目指す。

■高砂市野球場

 1972年に落成した高砂市市営の野球場。高砂市総合運動公園内にあり、収容は2万人。両翼91メートル、中堅120メートル。ウエスタン・リーグの阪神戦やオープン戦、高校野球兵庫県大会などで使用されている。昨年10月に行われた国体では、高校野球硬式の部で早実・斎藤、駒大苫小牧・田中らが登場。国体史上最多となる3000人の徹夜組が出るなどパニックになった。所在地は兵庫県高砂市米田町島526。最寄り駅はJR神戸線宝殿駅。

★“ハンカチ球場”デビューは8月の高校軟式野球選手権

 「ハンカチ・メモリアル・スタジアム」が“全国デビュー”する。日本高野連は8日、ことしの全国高校軟式野球選手権大会を8月25日から5日間、兵庫県の明石公園野球場と高砂市野球場で行うと発表した。各地方大会の日程が順調に消化されれば、8月8日に代表全16校が出そろう予定。