2007年06月05日 更新

【大学】早大・斎藤が祝賀会で絶叫!「黄金時代を築きます」

祝賀会でマイク片手にあいさつした斎藤(撮影・大里直也)

祝賀会でマイク片手にあいさつした斎藤(撮影・大里直也)

 東京六大学野球最終週最終日(4日、神宮)2季連続39度目の優勝を決めている早大が7−2で慶大を破り、10勝1敗、勝ち点5の完全優勝を果たした。出番がなかった斎藤佑樹投手(18)は、今季リーグ最多タイの4勝(無敗)で優勝に貢献したことで、ベストナインの投手部門を受賞。1年生投手が春のベストナインに輝くのは史上初の快挙となった。また、この夜、東京・新宿区の早大キャンパスで行われた祝賀会では、5000人の学生らの前で「黄金時代を築きます」と絶叫した。

 ヒーローを待つ学生らの前で、斎藤が絶叫した。リーグ戦優勝時恒例のパレード後に、東京・新宿区の早大キャンパス内で行われた祝賀会。部員のトリを務めて初体験の優勝あいさつだ。

 ハンカチコールの中で「イメージを崩せないので、まじめにコメントしたいと思います」。途中、「今回の優勝はみなさんが球場に足を駆けつけて」に『運んで、だろ!!』と強烈なやじ。さらに「2日後(6日)に19歳の誕生日を迎えます。最高の18歳を迎えることが−」に再び、『終えるだろ〜』とつっこまれる場面もあった。

 それなりに? 笑いをとりながら「自分がいるこの4年間は、再びワセダの黄金時代を築いていきたいと思います」と宣言。「わが早稲田大学野球部は一生、勝ち続けます」と締めくくった。

 前日3日に先発して優勝決定に貢献した斎藤は、この日の3回戦の出番はなく、ブルペンにも入らなかった。観衆も3万6000人だった前日の4分の1以下の8000人。だが、試合後に朗報が待っていた。

 29票中26票と多数の支持を集め、1年生投手として史上初の春のベストナイン受賞だ。「正直、びっくりです」。大学での個人“初タイトル”に目を丸くした。

 さらに大きな目標も口をついた。「8シーズン全部ベストナインをとれれば…。頑張りたい」。64年秋−67年秋に7季連続で選ばれた高田繁外野手(明大−巨人)を超える不滅の記録を狙う。

 開幕の4月14日、東大戦での衝撃デビューから2カ月、4勝を挙げた中で成長も自覚した。「最初の東大戦で投げさせてもらったのが、一番大きい。大観衆の中で投げる心の持ちようなどを学びました」。5日に発表される日米大学選手権(7月4日から米ノースカロライナ州)の日本代表候補にも、選出されるのは確実だ。

 「同じチームで防御率1位の人(松下)がいるのは励みになります。また競争が始まるんだなと思います」。ライバル心をのぞかせながら、秋への闘志をみなぎらせた。

(田中浩)

■ベストナイン

 東京六大学のベストナインは1954年秋に制定された。当時のアマチュア野球担当記者に六大学OBが多かったこともあり、東京運動記者クラブが提案。東京六大学野球連盟が承認した。新聞社、テレビ局、ラジオ局のアマ野球担当記者による投票で決定され、今回は29票が満票だった。

佑ちゃんスマイル(中列左から2人目)で記念撮影だ(撮影・財満朝則)

佑ちゃんスマイル(中列左から2人目)で記念撮影だ(撮影・財満朝則)

★早大から6人

 勝の早大からは6人が選ばれた。満票(29票)は首位打者の細山田捕手と、主将として優勝へチームを引っ張った田中幸外野手の2人。1チーム最多の受賞者は84年春の法大、03年秋の早大の7人で、それには及ばなかった。

■今後の佑ちゃん

 12日開幕の全日本大学選手権では、14日の2回戦(東京ドーム)から登場。また、全日本大学野球連盟はこの日、都内で監督会・常任委員会を開き、日米大学選手権(7月)に出場する日本代表候補の書類選考を行った。関係者によれば、斎藤は50人前後に絞られた代表候補に残った。25日に代表メンバー22人が発表される。一方、8月に北京で開催される五輪のテスト大会に大学側が推薦する日本代表候補には入っていないことが関係者の話で分かった。

★瞬間最高15.6%…G戦超え3日V決定高視聴率

 早大の斎藤佑樹投手(18)が先発し、優勝を決めた3日の東京六大学野球春季リーグ、早大−慶大2回戦の平均視聴率が、NHK教育で9.9%、日本テレビで4.4%(ともに関東地区)だったことが4日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 合計すると14.3%となり、同時間帯にテレビ朝日系で生中継された西武−巨人戦の4.6%を上回るゴールデンタイム並みの高い数字。過去5年、NHK教育で生中継された春季リーグ早慶戦は、平成15年6月1日が最高で1.6%、5年平均は1.2%足らず。神宮球場に3万6000人を集めた佑ちゃん人気を裏付ける結果になった。

 瞬間最高視聴率は、NHK教育が優勝決定時の午後4時1分に15.6%。日本テレビは最後の打者がカウント2−2の緊迫した午後3時59分で8.2%だった。

★早大・細山田が首位打者、松下が防御率1位

 投打のタイトルを獲得だ。細山田は2打数2安打で打率.424とし、逆転首位打者。「首位打者は目標だったけど、開幕前はせめて3割と思っていましたから」と頭をかいた。昨秋の慶大・岡崎に続き2季連続で捕手が首位打者に。また、今季初先発の松下が8回7安打1失点。防御率0.82(22回、自責点2)でリーグトップに立った右腕は「球速よりもキレで勝負。きょうもそれができていました」と喜んでいた。

★慶大・相場監督「戦略ミス」…3位

 連投した先発左腕の中林が2回4安打5失点で早々にKO。勝ち点3の3位でリーグ戦を終えた。相場監督は「今季はすべてが後手後手でした。投手陣の仕上がりも後半よくなって…。私の戦略ミスかなという印象のあるシーズンでした」と総括。秋へ向けて「投手、野手とも鍛え直して優勝を狙えるチームを作りたい」と巻き返しを誓った。