2007年02月07日 更新

斎藤に初カミナリ落ちた!応武監督が“優等生”に愛のムチ

ついに怒られたァ〜。スクイズ捕球後のグラブトスがまずいと、佑ちゃんに初カミナリが落ちた=撮影・千村安雄

ついに怒られたァ〜。スクイズ捕球後のグラブトスがまずいと、佑ちゃんに初カミナリが落ちた=撮影・千村安雄

 王子にカミナリが落ちた。早実・斎藤佑樹投手(18)は6日、西東京市で行われている早大の練習に参加。今年初となる投内連係練習で、応武篤良監督(48)からグラブの使い方について厳しく注意された。甲子園では優等生の『ハンカチ王子』も、大学では新入生。今後も監督の愛のムチが飛びそうだ。

 おだやかな陽気となった東伏見の早大グラウンドに、怒号が響いた。投内連係練習で、初めて早大のマウンドに立った斎藤。大学初の“カミナリ”は、スクイズを想定した投前ゴロの送球練習で、最後の1球となるはずのゴロを捕手へグラブトスした、まさにその時に落ちた。

 「斎藤っ! もう1回だ!!」。一瞬、その場が静まり返る。大声の主はもちろん応武監督。斎藤は帽子を取って直立不動だ。「ドキッとした? まぁ、ハイ…。(投内連係は)最初は緊張しました」。それまでバント処理やベースカバーなどを無難にこなしていた斎藤も、さすがに恐れをなした。

“お客さん扱い”はもう終わり。応武監督は、これからビシビシとムチを入れる

“お客さん扱い”はもう終わり。応武監督は、これからビシビシとムチを入れる

 すぐさま、応武監督から怒った理由が説明された。「グラブの真ん中でボールをとって、押し出すようにしないと。捕手がとりづらいんだよ」。グラブの網の部分を使ってヒョイとボールを送球した斎藤のプレーは、軽すぎるというわけだ。日本代表の捕手としてソウル五輪にも出場した応武監督は、基本の徹底を強調した。

 当然、これは即戦力となる斎藤への期待の表れでもある。「練習はミスするところ。初めて野手と合わせましたから。そりゃ緊張しますよ」。応武監督は斎藤の立場は理解している。ただし、容赦するわけではない。「これまでは(早実の)授業優先でしたけど、これからは(甘えは)許しません」。いよいよ早大の一員として、厳しい目を向けていくのだ。

 優等生のイメージがある斎藤だが、早実では「下級生のころは結構怒られていました」という。久しぶりの怒声に気を引き締め直したこの日は、ブルペン入りせずに遠投。「最近は(ブルペンで)多めに投げていたので、フォーム(修正)を意識しながらやった」と調整を続けた。

 これからは全員参加の終日練習が行われ、春のリーグ戦に向け、生き残りをかけた勝負となる。「ミスしても、ハンカチを使うぐらいの余裕がないと」という応武監督の期待に応えたとき『ハンカチ王子』が、神宮のマウンドに立つ。

(吉村大佑)


【“早大”の斎藤・初ものアラカルト】

 ▼初練習 1月13日に西東京市東伏見の早大グラウンドで、早大野球部の初練習に参加。非公開にもかかわらず100人を超えるファンが詰めかけた。「疲れましたが、それなりにこなせました」と充実の表情を浮かべ、早大野球部での第一歩を踏み出した
 ▼初ブルペン 同26日、初めてブルペンでの投球練習を行った。捕手を立たせたまま、変化球も織り交ぜ36球。「久しぶりに投げられて気持ちよかったです。必要になれば(ハンカチを)使うかも」と『ハンカチ王子』復活も明言
 ▼初公開 早大グラウンドでは当初混乱を避けるため、土日は一般ファンの入場を制限していたが2月3日、初めて開放。事前告知はなかったが180人のファンが集まり、あらためて佑ちゃん人気が実証された

★今後の斎藤

 17日前後にフリー打撃、月末にはシート打撃に登板する予定。また、正式な帯同メンバーは発表されていないが、3月4日から沖縄・浦添キャンプが始まり、同17日から4月8日までオープン戦19試合が組まれている。東京六大学の春季リーグ戦は4月14日に開幕し、早大は東大と対戦する。

★早大グラウンドで煙対策

 早大グラウンドの見学用スペースにこの日から直径20センチ、高さ1メートル、『W』の黄色い文字が入った灰皿が2台設置された。1月28日にグラウンド内でのたき火が誤って通報され、消防車が出動する騒ぎがあった。見学者らの吸い殻は、バケツに捨てられていたが早大関係者は「煙が立って危ない。火事になるよりはいい」と説明した。