2008年05月15日 更新

足場の悪さもなんの!下柳、30代“ラス闘”無傷の5勝目

粘投の下柳が30代最後の試合で無傷の5勝目を挙げた

粘投の下柳が30代最後の試合で無傷の5勝目を挙げた

 (セ・リーグ、広島2−4阪神、7回戦、阪神5勝2敗、14日、金沢)年の功はダテじゃない。16日に40歳の誕生日を迎える下柳が30代最後のマウンドでハーラートップに並ぶ無傷の5勝目だ。

 「毎回、先に点を取られて申し訳ない」

 ただ勝つだけでは物足りない。この向上心が支えだ。

 苦難を自力で乗り切った。二回、連打と桧山の失策で一死一、三塁とされる。ここで倉を注文通りのゴロに打ち取ったが、併殺を焦った二塁・平野がファンブル。足を引っ張られて先制を許した。

 地方球場の悪条件に苦しんだ。「土が掘れるから、どんどん傾斜が変わって難しかった」と久保チーフ投手コーチが顔をしかめたマウンド。それでも「それは関係ない」といいきった。一球ごとに足場を丁寧にならして対応した。

 回を追うごとに安定感が増す投球で、6回を5安打1失点。ベテランらしい、懐の深さを感じさせる71球の省エネピッチだった。これで開幕から先発した試合は7戦全勝。「最近は悪いなりに抑えていたけど、きょうはよかったね」と矢野は復調に太鼓判を押し、さらなる連勝街道を予告した。

 「がんばりますよ」

 三十路に入って81勝(通算108勝)を積み重ねた左腕は、すぐに次を見据えた。老いてなおさびることのない輝き。不惑を迎えても、下柳は次のステージへと突き進む。

(川端 亮平)