2008年05月15日 更新
余裕!藤川、ガタガタのマウンドで2連打浴びても14セーブ目

ヒヤリとさせたが、最後はニッコリ。藤川の笑顔が弾けた
(セ・リーグ、広島2−4阪神、7回戦、阪神5勝2敗、14日、金沢)気まぐれな金沢の夜空にこだました9年ぶりの六甲おろしに、藤川のほおが緩んだ。
「これはこういう野球としてね。いい経験になりました」
九回に仕事場に立つと、思わず苦笑した。土が掘れてガタガタのマウンドが、通り雨でぬかるんでいた。最悪の条件だったが、ベストを尽くした。自慢の真っすぐに変化球を織り交ぜ、倉、代打・喜田剛を退ける。西から代打・前田智、赤松に連打を浴びるも「(赤松は)うまく打ったね」と余裕があった。続く天谷をフォークで投ゴロに仕留めて締めくくった。MAXは149キロ止まりだったが、危なげない内容でリーグトップを独走する14セーブ目だ。
試合前、三塁スタンドに背番号22のユニホームをまとい、『球児』の応援ボードを掲げる少年を見つけた。同じ“地方”と呼ばれる高知出身。どれだけこの日を楽しみにしていたか、痛いほど分かった。関係者を通じてサインボールを手渡した。マウンドで下手なマネはできなかった。
「またあしたもあるんでね」
15日も福井の虎党に、球児が笑顔を届けてみせる。
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