2008年05月12日 更新
セ界の首位打者・新井、勝負強いのォ〜母の日プレゼント打

遊撃への野選で先制点を叩き出した新井。不敗神話がまた伸びた
(セ・リーグ、阪神3−1横浜、8回戦、阪神6勝2敗、11日、甲子園)母さん、ありがとう−。阪神・新井貴浩内野手(31)が「母の日」に母親が見守る中、1安打2打点。これで打点を挙げた試合の連勝は「15」となった。また岡田彰布監督(50)も母・サカヨさん(71)を招待。2人の孝行息子が最高の笑顔を見せた。
◇
オフクロに捧げる必勝伝説だ。『ありがとう』の思いを乗せた白球が左前へと抜ける。9連戦を締めくくった立役者はやはり新井。打点をあげれば15戦全勝。FA砲のバットで連敗は「2」で止まった。
「ここは、控えめに書いておいてくださいよ。普段は電話かメールなんですけど…。きょうは家族と見にきてくれていたし、よかったです」
「母の日」に一瞬、表情が“息子”に戻った。ウィリアムスとの、お立ち台。手を振る先に母がいた。ヒーローとなった姿は最高のプレゼントだった。
1点リードの三回。赤星、平野の連打で無死一、三塁。先発の左腕・ウィリアムスの直球を左前へ弾き返し、貴重な2点目を追加した。
「赤星、(平野)恵一がしっかりと塁に出て(打席を)回してくれるから、気持ちも高ぶるし、感謝しています。あの2人のおかげです」

試合後お立ち台でウィリアムスと握手。何度も見たいシーンだ
母だけではない。多くの人に支えられている。感謝の心が強さの源だ。
先制点がそれを象徴していた。一回一死三塁で遊ゴロ。詰まった当たりながら赤星の好スタートが石井の野選を誘った。
「(阪神に移籍して)初めての連敗。(その後の)最初のチャンスだったから、あそこで点が入らないと雰囲気が悪くなる。打った瞬間は『うわっ』と思いましたけど」
苦笑いとともに「赤星のスーパープレーですよ」と2度、繰り返した。
中日−巨人−横浜との9連戦を5勝3敗(雨天中止1回)で乗り切った。功労者は34打数17安打で驚異の打率.500&6打点の新井だった。
セ界の首位打者(打率.355)は「とにかく勝ちたいですから」。2打点を加え、24打点でトップの村田(横浜)とは3差。2冠も視野に入れた男が不敗神話を引っさげて、打点を稼ぎまくる。
(野下 俊晴)
★天狗になるな…
新井がプロ入りしたときに、広島で後援会を作る動きがあった。しかし母は「たいそうなことはいいですから…」と断ったという。結局、後援会ではなく励ます会で発足した。阪神移籍後も広島で試合があるときには差し入れをし、「天狗になるな」と諭している。まさに、この母にして、この息子あり−。
■母の日
各国で5月の日曜日に母に感謝する日を設けているが、日本ではアメリカにならって第2日曜日。南北戦争中にアン・ジャービスという女性が「母の仕事の日」として敵味方の区別なく負傷兵を看護した。ジャービスさん死後の1907年5月12日、娘のアンナさんが母のために教会で記念会を開き、白いカーネーションを贈ったのが始まりといわれている
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