2008年05月10日 更新

【ダンカン】アニキの一打は谷崎潤一郎ワールド

 今シーズン初の連敗なれど、ジワ〜ッとこう…文豪・谷崎潤一郎の小説を読んでいるような奥の深い場面を見たのだ。その小説の主人公はというと、アニキ・金本なのだ。

 アニキは鉄人であると同時に哲人(人生・世界・事物の根本的な原理を探求する哲学の人。野球なら自分の成績よりチームの勝利を求める人)でした。

 3点を追う阪神は、八回に無死満塁の大チャンス。そして打席には、セ界の4番アニキが立っていた。結果からいえば、外角球をレフトへの犠牲フライにし、2点差としたのだ。

 結果だけ見れば「同じ4番でも横浜の村田は3ランで試合を決めたし、スゴイじゃん!!」という者もいるだろうが…。その前に状況を考えてほしい。本日の甲子園は、甲子園名物の浜風とは逆の、雨が近づいていることを告げる左から右への強風(左打者の打球が伸びる)だったのだ。そして、そんなことよりアニキが一発ほうり込んだら、記念すべき400号!! それを満塁弾で飾れたかもしれないのに…。自らの欲を断ち切り、勝利のため、打線をつなぐため、内角球を狙わずに外の球をヒット狙いにいったあの姿…オレは静かに泣いた…。

 金本の『気持ち』がある限り、虎は不滅だと確信したオレなのだ!!