2008年05月10日 更新

虎が今季初の連敗!金本、2犠打も「M1」通算400号お預け

犠打では納得できん。無念の金本

犠打では納得できん。無念の金本

六回、三浦から右犠打

六回、三浦から右犠打

八回に2本目の犠打を放つ金本

八回に2本目の犠打を放つ金本

 (セ・リーグ、阪神2−6横浜、7回戦、阪神5勝2敗、9日、甲子園)いつかはくる。分かっていても、納得できなかった。開幕から35試合目で初めて味わう屈辱の●●。虎党の歓声に交じるため息が、心に突き刺さった。敗戦の通路。全2打点を挙げた金本のぶ然とした表情が、その心情を物語っていた。

 「八回は犠飛ではダメ? 当たり前やろ。1点じゃ届かん。三浦? よかったんと違うか」

 流れを変える絶好機だった。3点を追う八回、3番手・横山を攻めて無死満塁。一発が出れば逆転のシーンだ。スタンドのボルテージが乗り移ったようなフルスイングで外角へのフォークを弾き返す。鋭い打球に一瞬、黄色いウエーブがわき起こったが、左犠飛。1点止まりに、渋い表情でベンチへ引き上げた。

 雨を告げる“逆浜風”が聖地に吹いていた。右翼から左翼へ、時とともにホームから左翼へ。主砲にとっては、まさに追い風。しかも、先発は自身最多の12本塁打、64安打を放っている三浦。「M1」とした通算400号のおぜん立ては、そろっていたのだが…。

 「甲子園で打つのが一番? まあな」

 通算2000安打は横浜。記念アーチは、地元ファンの前で打ちたい。試合前、そんな思いを短い言葉に込めていた。六回一死一、三塁でも、三浦から右犠飛で反撃のノロシを自ら挙げたが、待望の一発だけはお預けとなった。

 「三浦は球が走っていた。好投手にあれだけの投球をされるとね。(攻略するなら)そのあと(2番手以降)だね。けど、うまくはいかんな」

 相手は阪神戦で78戦34勝14敗の虎キラー。広沢打撃コーチも、お手上げの表情だった。

 「あしたもあさっても試合あるから、どうってことないんと違うの。こんなヒットの数(4)でチャンスも作れとったしな。そこであと1、2本が打てんかったけど」。連敗にも、岡田監督は笑い飛ばした。

 勝てば38年春、44年に並ぶ連敗なしの球団記録だったが、ここまで歴史に残るほど連敗なしできたことが力の証明。2位・中日と1差となっても、まだ慌てることはない。虎には頼れる主砲・金本がいる。仕切り直して、さあ再出発や。

(野下 俊晴)


■データBOX

 ◎…阪神が開幕35試合目で初の連敗。過去34試合以上連敗なしは50年・松竹の39試合、38年春・タイガース(現阪神)、44年・阪神の35試合があり、今年の阪神は歴代4位の記録。

■データBOX

 ◎…金本が2犠飛を放ち、通算57犠飛となった。これは岡田彰布(阪神監督)、若松勉(現評論家)の56を抜き、堀幸一(ロッテ)と並ぶ史上28位タイ。現役では立浪和義(中日)の67、清原和博(オリックス)の66に続く3位タイ。