2008年05月09日 更新

【虎のソナタ】虎番感心…精神的にドシッ

 岡田監督は試合前のチームのウォームアップの横でバランスボールを楽しんでいた。

 バランス・ボールって知ってます? ホラ、スポーツジムなんかでレオタード姿のカワイコちゃんが直径1メートルぐらいのフワフワボールに乗っかってあやしく腰をくねらせている…アレです。なんでそんなもんがそんなとこにあるのか? となるが、阪神投手陣のトレーニング用なのです。

 トラ番キャップ大沢謙一郎は「前日もソレにのって楽しそうに監督は体をほぐしてましたョ。余裕なんですよ。余裕…」という。試合前に木佐貫が金本の球場入りを待って一目散にかけてきて前夜の頭部死球を「謝罪」した。ニコニコしながら逆に木佐貫のお尻をポンポンとたたいて金本が“激励”している。

 ご存知のように水戸で8日未明にドドッと震度5弱の地震。それで東京地方も結構ゆれた。監督の囲みで報道陣が「地震は気がつかれました?」といえば「おお、ちょうど寝ようとしたとこやからなぁ…」と苦笑した。主砲の死球。ラミレスの“あわや逆転ホーマー”というのが二塁打になるなどドッキリの連続だった。そして宿舎でヤレヤレ…さぁ寝ようかという時にグラグラッときては驚く。ところが大沢は岡田監督の「おお、そういえばゆれとったなぁ…」とこともなげな表情に「いま、この指揮官は精神的にもドシッとしている…」と感じたそうだ。

 「上に雨降りて水沫至らば、渉らんと欲する者はその定まるを待つべし…」と『孫子の兵法』にいう。つまり孫子は“泡立つ川は焦って渡ってはいけない”という。

 ところが巨人の指揮官は栂野−越智…とある覚悟をして泡立つ川を渡ろうとしたように見えた。時間も無くなってきている。余裕もない。巨人監督はつねに髪の毛1本で吊り下げられた剣の真下に座っているようなもの(ダモクレスの剣)だといわれる。原監督は思いつめている。まだ1点のビハインドで七回から阿部を降ろして捕手加藤健を投入した。左ふくらはぎを痛めている頼みの阿部を泣く泣く“捨てて”かかった…。それが八回のラミレス逆転2ランの呼び水になったのか…。

 それに比べて岡田監督はゆったりと…そう見えるのかもしれない。危なっかしいボーグルソンに我慢した。江草が打たれても平然。なにしろ渡辺というカンフル剤があるのだ。そして久保田がまた打たれてシナリオは狂った…。

 この日、記者席のサンスポ軍団には超豪華弁当が届いた。本紙評論家八木裕氏の知人がドーム内に出店している『札幌かに工房』の「かに豪快弁当」が差し入れられたのである。「なにしろカニの足やらイクラなどドサッと入っていてこんな豪華なのは“いくら!?”(2000円)というぐらい」とトラ番川端亮平のベタなしゃれ。東京Dの巨人戦は「必ず八木さんが出張してほしい。畑デスクにお願いしよう…」だと。そのデスク畑はこの日が当番Dで「また久保田か…」と苦虫をかみつぶした。ま、ジェフも戻って来ることだし…甲子園だし…ね。