2008年05月09日 更新
連勝止まってもバットは止まらん!新井、セ界打率トップ

一回、二塁へ滑り込む新井。全力プレーで打率もトップに立った
(セ・リーグ、巨人6−5阪神、9回戦、阪神6勝3敗、8日、東京ドーム)悔しさを飲み込み、次戦へ向けて気持ちを切り替えた。敗戦後のベンチ裏。階段を上がりながら、大きく深呼吸した。しばらくの沈黙の後に、新井が口を開いた。
「まあ、ね…。あしたです、あした」
惜敗に口数は少ない。しかし、3日から続く9連戦。竜巨との敵地6連戦を4勝2敗と勝ち越し、甲子園に帰れるのはFA砲のバットがあったからだ。6試合連続安打&2試合連続マルチをマークして『打率.354』。セ界の首位打者に躍り出た。
5月は7試合で30打数14安打で打率.467、4打点、1本塁打。自分の打撃の感覚について問われると常に「フッ…」と苦笑いを浮かべた。自分個人の成績は関係ない、チームが勝つためにやっている−。「まあまあです」。そう言葉を続けた。

一回二死。左中間へ新井が二塁打!
ここまで安打数46、出塁率.444もリーグトップ。前日7日には、『勝利打点7』を評価されて3−4月の月間MVPを受賞した。その勢いそのままに好調を維持している。それでも「まあまあです」とくり返す。チームの勝利に貢献した結果として、自身の成績がついてくるものだと思っている。
一回二死ではカウント2−3から先発・栂野の7球目、126キロ外角スライダーに泳ぎ気味ながら手を伸ばした。左中間フェンス直撃の二塁打。その後、2四球を選ぶなどいずれも好機拡大に徹した。六回二死では4番手・西村健の133キロスライダーに詰まらされたが、三塁内野安打。ボテボテの当たりにも全力疾走で一塁へ駆け抜けた。
「一戦一戦とにかく、しっかり気持ちを入れてやる。きょうは、もう終わったことなんで、あしたの試合に全力を尽くすだけです」
最後は言い聞かせるようにバスに乗り込んだ。負けた次の試合では打率.474、12打点、3本塁打の好成績を誇る。連敗しないのは新井がいるからだ。だからきょうは、必ず打つ。勝利に導いてくれる。
(山田 結軌)
■データBOX
新井は現在130打数46安打の打率・354でリーグトップ。2位は鳥谷で123打数43安打の打率.350。阪神の2人が首位打者争いを繰り広げている。







