2008年05月08日 更新

凄い人や超人や!アニキ、頭部死球の次打席にG倒5号弾!

1218試合連続フルイニング出場中の金本が三回、頭部に死球を受け倒れ込んだ

1218試合連続フルイニング出場中の金本が三回、頭部に死球を受け倒れ込んだ

木佐貫の投球は金本の後頭部を直撃した

木佐貫の投球は金本の後頭部を直撃した

 (セ・リーグ、巨人4−5阪神、8回戦、阪神6勝2敗、7日、東京ドーム)まさしく超人! 阪神・金本知憲外野手(40)が六回、不死身を証明する今季5号アーチをかけた。この前の三回の打席で頭部死球を受け、誰もが青ざめたあとの一撃だった。連続フルイニング出場は無事1219試合に更新し、史上15人目の通算400号についに王手やあ〜!!

それでもアニキは六回、5号アーチで超人ぶりを発揮した

それでもアニキは六回、5号アーチで超人ぶりを発揮した

 東京ドームの右翼席に突き刺さる弾道に、虎党は狂喜乱舞し、G党は脱帽した。通算400号に王手をかける一発は、金本にしかなしえない芸当だった。

 「少し泳いだけど、うまく打てたな」。1点リードの六回一死、門倉のフォークをガツン。14試合&65打席ぶりの5号ソロ。ゆっくりとダイヤモンドを1周し、三塁ベンチで下柳とガッチリ握手を交わした。「鉄人さんや」と39歳ベテラン左腕も驚いたのにはワケがあった。

 球場全体が声を失ったのは三回二死だ。木佐貫が投じた4球目、140キロ直球が金本の後頭部を直撃。両手で頭を抱えた背番号6がその場にうつぶせに倒れ込む。

 フルイニング連続出場が1218試合で止まってしまうのか。阪神の首脳陣、トレーナー、巨人の原監督までがグラウンドに飛び出した。1分、2分…。もどかしい時間が刻まれる。3分後に自らの力で立ち上がり、ベンチでアイシングを行って戦場へ戻った。

 「モロやったな。(少し避けたけど)関係ないやろ。意識はずっとあったけど、立ち上がるのが怖かった。経験上、フラッとするからな」

 05年6月2日のソフトバンク戦(甲子園)で同じ仕打ちにあった。その記憶をたどり冷静に対処していた。あわやのシーンを経験に変えるたくましさ。タテジマ軍団はそれを間近で見てきた。だから六回の打席前、三塁ベンチは「カネ(金本)さんは絶対打つで」という空気に満ちていた。

 「試合展開的にも狙っていたんじゃないか。そこで打てるのが4番。あとの投手は思いきって内角に投げ込めん。そこはベテランの読みと気持ちやろね」と岡田監督はほめちぎった。何より、連続フルイニング出場の世界記録は無事1219試合に延びた。

 同点の八回一死一塁では左腕・山口のスライダーを左翼線に落として一、三塁。葛城の決勝打をおぜん立てした。チームは3連勝。貯金を今季最多の「14」に伸ばし、首位固めに入った。

 「木佐貫が投げた球は威嚇した球じゃないし、故意でもない。オレは全然、大丈夫」。相手を思いやるコメントを広報に託し、試合後に東京都内の病院へ。レントゲンおよびCT検査の結果「左後頭部打撲」と診断された。鉄人、いや超人は8日のGT第3戦もグラウンドに立つ。

(川端亮平)

■データBox

 ★…金本が死球を受けた後の第3打席で本塁打。金本が同一ゲームで死球を受けた次の打席で本塁打を放ったのは、06年6月10日の西武戦以来2度目。同一ゲームではないが、広島時代の96年5月18日第4打席死球→翌19日第1打席本塁打の例もある
 ★…この一発が通算399号本塁打で400号(過去14人)に王手。金本は40歳1カ月。過去14人の最年長達成は、昨年記録したオリックス・ローズの39歳0カ月。金本が達成すれば、最年長記録更新となる