2008年05月07日 更新
嫁のひと言で吹っ切れた!今岡、G倒主役の2号&V犠飛

約1カ月ぶりの一発を放った今岡。完全復活へまた一歩前進だ
(セ・リーグ、巨人4−8阪神、7回戦、阪神5勝2敗、6日、東京ドーム)久しいスタメンの舞台で、Vに不可欠な男が輝きを見せた。上昇気流の巨人の出鼻を叩く先制弾。痛快なG倒の主役は5番・今岡だ。
「いいイメージどうこうよりも、出た試合は結果を出す。日頃から、強く思っているから」

梨恵夫人の言葉が、悩める夫の背中を押していた
1カ月ぶりの感触が手に残る。二回無死。フルカウントから高橋尚のスライダーを左中間へ放り込んだ。4月4日。同じ東京Dで高橋尚から打って以来、25試合55打席ぶりの2号ソロ。同点とされた直後の四回無死二、三塁では、左中間深くに打ち上げ、決勝の中犠飛。一挙5得点のビッグイニングもここから始まった。今季初のマルチ打点で5番の役割を果たした。
10試合ぶりのスタメン。起用は相手先発が左腕の時で、右腕なら葛城。育成から昇格したバルディリスの存在もある。快進撃の輪に常に入れないもどかしさ。それでも「役割があるから。調子がいい悪いを抜きに、勝利に貢献する。前を向いて考えれば、いい結果が出ると思う。マイナスに考えても疲れるだけ」と視線を上げた。
「暗い顔して野球すんな」が、故・島野育夫氏の口癖。それでも“心の病”に陥りかけた。打率は1割台。凡打の残像が幾重にも積み重なり、自信を失っていった。
自宅では滅多に野球の話題を口にしないが、悩めるあまりに胸中を告白。そんな時、梨恵夫人(29)が笑顔で、背中を押してくれた。「たいしたことないよ。全然、たいしたことない」。あっけらかんと、それでいて強い言葉。自分を信頼し応援してくれる存在が、折れそうな心を支えてくれた。
「しばらくスタメンがなかったが、きょうは練習の時から気合が入っていたからな」と岡田監督。試合前フリーではサク越えを連発。復調の兆しを感じている。
「走者が三塁なら、どんな汚い当たりでも点が入ればいい。そう考えたら楽だし、前向きになれる。調子が悪いとか考えても、動けないから」
虎を節目の勝利に導く働きで、また一歩。ドン底から直実に、這い上がっていく。
(堀啓介)
★口火切った新井
新井が犠飛を挟む5連打の口火を切った。四回無死から、二塁内野安打で出塁。無死二、三塁から、今岡の中犠飛で勝ち越しのホームを踏んだ。「きょうは、チームが勝ったのでよかったと思います」。5打数1安打で、連続猛打賞は3試合で途切れたものの、伝統の一戦での勝利に胸を張ってバスに乗り込んだ。







