2008年04月29日 更新
アッチが下柳がボーグルが“殺人球”でヤクルト3連倒だ!

ボールをケースに入れようとするアッチソン。狙いは正確無比だ(撮影・森田達也)
“ケンカ投法”でツバメを3タテ!! 阪神のスコット・アッチソン投手(32)が28日、甲子園での指名練習に参加。29日のヤクルト戦に先発する右腕は恐怖の内角攻めを予告した。新井が死球を受けた20日の試合後、岡田監督が報復を示唆した因縁の本拠地3連戦。虎が牙をむき、大型貯金をむさぼる。
◇
やられっ放しではトラの看板が廃る。聖地となれば、なおさらだ。因縁マッチの先陣を切るアッチソンは、青い目をギラつかせた。
「もちろん、首脳陣から『当てろ』とは言われてないけど、思い切り内角を攻めることは分かっている。ヤクルトはいい打線だからね。内角攻めは普通のことだよ」
真顔で果たし状をたたきつけた。
発端は20日(神宮)。2点リードの九回二死三塁で新井が徹底した内角攻めの末、左ひじにぶつけられた。岡田監督は先発・杉山が与えた2死球の報復と受け取り、「次は甲子園やからな。ヤクルト、(ベンチ入り捕手は)2人しかおらんのやろ。ホンマ、ええ加減にしとかなあかんで」と宣戦布告。指揮官が指定した「次」が、29日からの本拠地3連戦なのだ。
ランニングと軽いキャッチボールで登板準備を整えた助っ人右腕は、ターゲットを選定済みだ。ビデオ映像でイメージをたたき込み、スコアラー陣から情報を収集。
「要注意は青木とガイエルだ。特にガイエルは調子がいいし、バットも振れている。内角をうまく使って体を起こして、外をうまく振らせたい。それがすべてじゃないけどね」と攻略法の一端を明かした。
メジャー時代は中継ぎとして、両サイドの出し入れで厳しい場面をしのいできた。相手が過剰に意識してくれば、いなしてかわす術も持ちあわせる。心は熱く、頭は冷静に−。したたかに遺恨を利用する算段だ。
2戦目の先発予定は制球力抜群の下柳で、内外角に投げ分けるのが身上。3戦目の先発は昨年、内海(巨人)に頭部死球をぶつけた荒れ球のボーグルソンが有力。これまでファームにいた“ストレス”も加わり、ひとたび闘志に火がつけば、何かが起こる要素はある。
「普通に野球をするだけ」と中西投手コーチが話すように、最優先は勝利。ヤクルトと初顔合わせのアッチソン、昨季対戦成績2勝1敗の下柳、同4勝0敗のボーグルソンで、3連勝を狙う。さあ、3年ぶりVへの貯金週間。猛虎がまずは、ツバメを血祭りにあげる。
(川端 亮平)
■死球バトルVTR(20日、ヤクルト−阪神3回戦、神宮)
4−2と阪神2点リードで迎えた九回二死三塁で、新井が松岡から左ひじに死球を受けた。岡田監督は「死球はいかん。これは大変や」。杉山が2−1の三回一死二塁から田中に、四回一死無走者から宮本に、それぞれ背中にぶつけた死球に対する報復と受け止め「1点勝ってるチームが当てにいくかいな」と激怒。「次、(ヤクルト戦は)甲子園(29日から3連戦)やからな。ヤクルト、(ベンチ入り捕手は)2人しかおらんのやろ。ホンマ、ええ加減にしとかなあかんで」と吐き捨てた。
■データBOX
◎…阪神は29、30日と2連勝で4月を締めくくれば、06年9月に並ぶ岡田政権最多タイの月間17勝。
◎…29日に勝利すれば、4月終了時の最多貯金の球団新記録「12」以上が確定する。
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