2008年04月28日 更新
虎党たまらん黄金週間!新井が赤星が逆転サヨナラ呼び込んだ!

サヨナラ勝ちに一塁ベース上で跳ねた新井。この後、手荒い祝福がまっていた(撮影・安部光翁)

九回、大ピンチに好守を魅せた赤星

その裏の攻撃では同点内野安打で自らセーフ
(セ・リーグ、阪神4x−3巨人、6回戦、阪神4勝2敗、27日、甲子園)サンキュー! クルーーーーーン!! 阪神は1点を追う九回、赤星憲広外野手(32)の遊撃内野安打で追いつき、最後は新井貴浩内野手(31)が押し出し四球を選んで、今季初のサヨナラ勝ち。鮮やかなG倒で貯金は今季最多の「12」。ホンマ、笑いが止まりません。
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奇跡だ! 歓喜だ!! これが聖地や−。今までに味わったことのない声援を背に、新井の五感が冴えた。9球目の156キロの外角真っすぐを余裕を持って見送った。押し出し四球。一塁ベースに歩くヒーロー目がけて、ナインが飛び出した。
「気持ちひとつしかないです。みんなが、粘って粘って、つないでくれて、最後はボクにまわった。なんとかしたい気持ちひとつでした」
クルーンを攻めて九回、同点に追いつき、なおも二死満塁。打席に入る直前、左足のレガーズを外した。「ひもが取れたけど、タイムをかけて直すのが嫌だった」。押せ押せムードの中でも己を失うことはなかった。
「あの状態なら、食らいついていくしかない」
3ボールの後、ストライクを見送った。バットを短く持ち、4球ファウルした。無の境地。勝利は9球目とともにやってきた。クルーンは抗議の後、退場処分を受けたが「ボールだと思いました」。確信があった。その目を信じて疑わなかった。
今季初のサヨナラ勝ちに「逆転」の二文字がついた。新井と一緒に劇的な結末を呼び込んだのが赤星だった。「バットをふた握り短く持っていきました。今までで一番速かったです。一塁まで走るのが」。九回二死一、三塁から遊撃内野安打で同点。胸を張れる“商売道具”が最後はモノを言った。
五回には先制適時打。「追い込まれても、センター中心にいこうと思っていたのがいい結果につながった」。7試合連続安打は58打席ぶりのタイムリーだった。5度打席に入って、全て出塁。足とバットだけではない。九回二死満塁。坂本の右中間への打球をスライディングキャッチ。「(八回に代打で)今岡さんが打った。きょうは勝てると思った。だからダイビングしてでも捕るつもりだった」。選手会長の執念だった。
「まぁ、勝ててよかったです。ホント…。それだけです」。お立ち台を赤星に譲って、クラブハウスに戻る新井は興奮に酔いながら、胸をなでおろした。打点を挙げれば11連勝。一戦一戦。一日をムダにしない−。その積み重ねで開幕から9カード連続負け越しナシで、4月の「貯金12」は球団史上初となった。
「ゴールデンウイークが始まりますが、たくさん球場に足を運んでください。選手も一日一日頑張っていきます。応援よろしくお願いします」
赤星の声が聖地に響いた。まさに“黄金週間”。セ界に君臨するトラが至福の期間を迎える。
(山田結軌)
★五輪の“大候補”
好調な赤星に、テレビ解説で訪れた日本代表・星野監督は、「これだけ足があって(体が)元気であれば、(日本代表の)“大候補”です」と嬉しそうに話した。
阪神監督時代、目指す機動力野球を体現してくれた赤星。首の故障の癒えた今季は1次候補に入れた。外野争いはシ烈で、ジャパン入りは狭き門だが「本当に元気にやっとる。スピードは貴重な戦力? 頭の中にはあるよ」とニヤリ。今でも“レッド”と呼ぶ、まな弟子の日の丸入りをイメージしているような口調だった。







