2008年04月13日 更新
新井も1000安打達成!!W達成「運命的なものを感じます」

一回、通算1000安打目を放つ新井

通算1000安打を達成、花束を贈られる新井
(セ・リーグ、横浜3−6阪神、5回戦、阪神4勝1敗、12日、横浜)阪神・新井貴浩内野手(31)が12日の横浜戦の一回、寺原から二塁打を放って、通算1000安打を達成。プロ野球249人目で初安打は広島時代の99年5月12日の巨人戦(広島)でホセから放った。金本とのダブル達成に「記憶に残る1日になった」。今度は弟分が2000安打を目指す。
◇
晴れやかな師弟の笑顔が並んだ。初めて2人そろったお立ち台。史上初の1000安打&2000安打の同時達成をたたえる場でも、名コンビは健在だ。Wメモリアルの感想を問われた新井が一瞬、間を空けると、すかさずアニキの“鉄拳”が頭頂部に降ってきた。その痛みが心地よかった。
「ホント、自分のことのようにうれしかったです記憶に残る、忘れられない1日になりました」
一回一死一塁、寺原の直球をとらえて右翼線二塁打。あっさりと露払い役を終えた。花束を受け取り、周囲に頭を下げたが、表情は硬いまま。勝利で鉄人の節目を飾るために必死だった。
思いは報われる。同点の七回二死二塁だ。寺原のシュートを振り抜き、中堅フェンス直撃の勝ち越し三塁打。そして、歴史的瞬間を見届けた。5点目のホームを踏んで三塁ベンチに戻ると、すぐに花束を抱えて走り出した。
新天地に渡るか残留か。一世一代の賭けだった。決定直前、兄を心配した弟の良太(中日)から電話があった。
「兄貴、大丈夫か?」
「いろいろ大変やけど、お前にもどうかはいえんわ。漏れるかもしれんからな」
家族にも胸の内を明かせないほど、悩み苦しんだ。そんな極限状態で出した結論の決め手は、“兄”の存在。もう一度、一緒に野球がしたかった。だが、失ったものは少なくない。広島遠征では「裏切り者」とののしられ、大ブーイングを浴びた。どんな苦境にも耐える覚悟で一念を貫いた。
「(同時達成は)キモイですね」。ちゃかす金本の隣で「運命的なものを感じます」と絶妙の切り返しで笑いを誘った。すべてを吹っ切れた。
「きょうで1001安打。次は1002本目を目指してがんばります」
背中を追いかけてきた先輩が、新たな目標を示してくれた。レギュラー定着後のペースで、2000安打達成は39歳の2016年。アニキと同じタテジマで決めてみせる。
(川端 亮平)
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