2008年04月01日 更新

赤ちゃん平ちゃん行け!岡田監督、光速コンビで先手必勝

ナイター練習の外野スタンドで球拾い。岡田監督がイメージするのは広島戦3連勝だ(撮影・森田達也)

ナイター練習の外野スタンドで球拾い。岡田監督がイメージするのは広島戦3連勝だ(撮影・森田達也)

 3連勝で開幕ダッシュに成功した阪神・岡田彰布監督(50)が3月31日、赤星&平野の新1、2番で広島に昨季のリベンジを誓った。1日からは昨年9勝14敗1分と大きく負け越した広島との敵地3連戦。足でかき回して先手を奪い、狙うのは一気の3タテ、開幕6連勝だ。

 3タテ発進にも浮ついた様子はない。西に針路を取った岡田監督の表情は険しい。昨年9勝14敗1分と唯一負け越した広島が開幕2カード目の相手。JR新神戸駅から敵地に向かう指揮官は気を引き締めていた。

開幕から好調の赤星(上)と平野(下)がかき回す

開幕から好調の赤星(上)と平野(下)がかき回す

 「去年は向こうで3つ、3つと負けたしなあ。広島に米子、倉敷やろ」

 昨年は広島に開幕カードで2勝1敗と勝ち越したが、その後は広島市民球場、米子、倉敷と8連敗を喫した。後半戦は巻き返したが、赤ヘルへの取りこぼしがV逸の原因になった。そのリベンジを誓う今回の3連戦だ。

 昨年の広島戦は先制されること15試合で、阪神が先手を奪ったのは9試合。先取点の行方が、そのまま対戦成績に直結した。「先に3ランとか、満塁弾とかそんなん(打たれて負けるパターン)ばっかりやったからな」と思い出はニガい。

 だから、先手必勝で主導権を握る。開幕カードで機能した新1、2番の『赤平コンビ』で序盤から攻勢をかける。広島も機動力野球で仕掛けてくるが、和田守備走塁コーチは「今年はうちにも走る意識があるからね」とほくそ笑んだ。

 開幕3試合の出塁率は赤星が.500で平野が.400。とくに3月30日の横浜戦は、赤星&平野が重盗で揺さぶりをかけるなど2人で7得点中5点を稼いだ。赤星が昨年の対広島打率.308とチーム1位の数字を残しているのも心強い。塁にさえ出れば、新井、金本、今岡が一掃してくれるはずだ。

 念には念を入れた。今季はまだ屋外でのナイター試合は未経験。広島移動後、午後7時から広島市民球場で最終調整を行った。移動日の敵地練習は異例。それもすべて昨年味わった苦い思いを晴らすためだ。

 平野はいつも通りプッシュバントなど機動力を意識した打撃。「土のグラウンドなら、それなりにしっかり準備して臨みます」と手ぐすね。「どれだけ相手にいやがられるか」という赤星も天敵退治の準備を整えた。

 「そういえば、2003年も横浜、広島のスタートやったな」。最後は岡田監督から予言も飛び出した。コーチを務めていた星野政権2年目の03年、横浜、広島との開幕2カードを4勝2敗と勝ち越して18年ぶりの優勝を飾った。

 開幕していきなり、先発崩壊、得点力不足…といった昨年の課題を鮮やかに克服した。球団記録の7連勝を塗り替える勢い。このまま昨年までの鬼門もアッサリと通過してみせる。

(大沢 謙一郎)

★将、Gにはピリピリ…

 阪神の開幕3連勝と対照的には巨人は3連敗。最大のライバルがもたついているが、岡田監督は「まだ開幕して3試合やん。(巨人が)3連勝してたら、そんなことを聞くか? 聞かんやろ。だったら聞くな」とムッツリ。勝負の世界は紙一重。あすはわが身ともなりかねないだけに、この話題についてはピリピリとしていた。


■データBOX

 ◎…阪神の開幕連勝の球団記録は「7」。石本秀一監督時代の1938年春、星野仙一監督時代の2002年に記録している。38年春は優勝しているが、02年は最終的に4位に甘んじている。なお「開幕からの」を問わない連勝記録は37、46年の「14」。50年の2リーグ分立後は63、72、76、82年の「11」となっている。岡田体制では07年の「10」が最長。
 ◎…阪神は開幕3連戦で赤星&平野の重盗による2盗塁をマーク。確かに今季は「足攻め」が期待できそう。昨年のチーム盗塁数は46個でセ・リーグ5位だった。ちなみに1位は中日の83個、2位はヤクルトの66個、3位は広島の65個、4位は巨人の63個、最下位は横浜の42個だった。