2008年03月29日 更新
さすが!金本、開幕白星へ千金2点三塁打!お立ち台でウルウル

お立ち台で笑顔が弾けた金本(右は今岡、撮影・安部光翁)。しかし、途中でこの表情、ウルウル発進となった(下)

(セ・リーグ、阪神4−2横浜、1回戦、阪神1勝、28日、京セラD大阪)アニキ復活! ウルウル発進!! 阪神・金本知憲外野手(39)が横浜戦(京セラD)の四回、同点の2点三塁打。チームの4年ぶりの開幕白星に貢献し、お立ち台では関係者へ感謝の弁。まさに“快幕”。トラが最高のスタートを切った。
◇
まさか、最初のヒーローになるとは…。左ひざ手術から復活をかけるシーズンで、金本がいきなりお立ち台に立った。プレシーズンを通じて18打席ぶりのヒットは貴重な同点3塁打。万感の思いをかみしめた。
「個人的なことになりますが手術をして、開幕に(グラウンドに)立てて、監督、コーチ、そしてつきっきりでリハビリをしてくれた石原コーチ(実際はチーフトレーナー補佐)に、お礼をいいたい。そしてファンのみなさま、ありがとうございました」
その瞳は、うるんでいるように見えた。異例のあいさつに、復帰を支えてくれたスタッフ、応援してくれたファンへの深い感謝の念を込めた。

トラの最高のスタートを引き寄せる同点三塁打を放った金本
2点を追う四回一死一、二塁。好機で第2打席に立った。カウント1−2から真ん中低めの直球をフルスイング。「あれは振りにいったんやけどな。2ストライクになって、合わせることを意識した」。1球ボールの後、高めの甘い直球を鮮やかにとらえた。
右中間に深々と突き刺さる打球を確認して全力疾走。三塁まで到達してた。直後、今岡の勝ち越しタイムリーで生還。4年ぶりの白星発進をもたらし、横浜相手の開幕戦も6連敗で止めた。
「中継プレーがホームにリレーされたので、迷わず三塁へ行った。ひざ? 全然大丈夫です」
ようやく笑みがこぼれた。ここにたどり着くまでの苦難が報われた。昨年10月、左ひざの半月板部分切除手術を受けた。リハビリに専念するため1月末からチームを離れて米ロサンゼルスで単身キャンプ。グラウンドに出る前に毎日、30分ほど屋内でリハビリに励んだ。消えない痛みに、アブラ汗とともに声にならない叫びをあげた。開幕に間に合わせるため、苦痛と戦った。
そんな日々が、走馬燈のように駆けめぐった。割れんばかりの拍手も、目がくらむほどのフラッシュも、この日ばかりは別格だった。「公式戦なら、(ひざの不安とか)そういうことはいってられない。常に全力でやる選手だから」。岡田監督も、復活に目を細めた。
2000安打へ、あと12本。「(チームの)足を引っ張らなくてよかった。(クリーンアップの)3人で333打点くらい、いきたいッすね」。ジョークで笑わせた。優勝した05年を彷彿させる今岡との“連打”。何より新井もいる。今年も猛虎の先頭に立つのはこの男。鉄人が熱く、激しく、ファンのハートをひきつけながら船出した。
(野下 俊晴)







