2008年03月29日 更新
【虎のソナタ】きんつば効果や!100勝頼んまっせ

五回、トラ初安打を右前に運ぶ新井。思い出に残る一打となった
一塁ベースをまわったところで中継の関西テレビは金本知憲の笑顔を見事にとらえていた…。その瞬間に思わず「やった!日本一や」と食用ガエルみたいな声で叫んだヤツがいるので、多分ヤツだろう…と思ったら、やっぱりヤツだった。
越後屋部長植村徹也である。新聞社の仮にも局次長兼運動部長というレッキとした“立場”なのだ。まだ四回裏だぞ。金本の打球が右翼手の頭上を越えたからといって「優勝やッ」は早すぎる。でも、たしかに金本のニコッと笑った顔をみてジンジンきた。しかも彼は三塁まで全力疾走した。
編集局は京セラドーム以上の歓声だが紙面の決断が早い当番デスク稲見誠がもう電話をとろうとした。もう一度いうがまだ四回で同点なのに…だ。「金本が三塁まで激走した!」だと。ゴリラというのはソーロー気味!? なのかしらん。
とにかくまだ試合前半というのに日頃静かな編集局長佐藤博芳まで「おいおいおいおい!」とアニマル浜口だよ。
それというのも実は我がサンスポの副代表吉野勤と局長佐藤、そして越後屋植村が恒例となっている「開幕激励」として球場にかけつけた。別にネ、こんな生臭いカサ高いトリオが行かなくても阪神は大丈夫なんです。それに「昨年“きんつば100個”を差し入れたら負けた。そやから今年はもうやめときましょ…」と越後屋はしり込みしたらしい。ところがそこは勘定奉行吉野「きんつばは“白星”のイメージだ。今年も100勝してもらおうじゃないか」と今年もゲンをかつぎ、出入り橋の老舗で買い求め今年も「白星100個」の思いをこめてかけつけた次第である。
グラウンドにいたサブキャップ野下俊晴に局長佐藤は「おい、実はな越後屋が先に20個食っちまって80個なんだよ」と舌打ち。これを真にうけた野下は「エッ20個もですか!」。いくらなんでもきんつば20個食えるか。あくまで冗談。そばにいた越後屋は聞こえよがしに「おいみてみい。八木裕さん(本紙解説者)は積極的に取材してる。アブラなんか売ってへんなぁ…」。これを聞いた野下はあわててそそくさとその場を退散した。
越後屋は選手サロンをひょいとのぞくと岡田監督が1人でカレーを食べていた。試合直前なのに監督はどこかクールでそれがかえって“戦闘モード”のオーラがあったそうだ。で越後屋はドアのところから「来てまっせ」と声だけかけた。「オウ!」ニコッとした指揮官には「不思議に自信が漂っとったなぁ」という。それはキャップ大沢謙一郎も同じ印象を持った。「開幕のピリピリ感というより、驚くほど“リキみ”がないんです、監督は…」。粋なジャケットをビシッときめて球場入りした岡田監督はユニホームに着替えて大矢監督とも丁寧なあいさつを交わしていざ出陣。ゲームではゆれる安藤には落ち着いて信頼。
巨人は4番とエースを取り込んだヤクルトに苦杯。中日は九回二死から中村紀が同点の執念…延長。今年もしぶとい。そして藤川でスリル満点の終幕の阪神。きんつばがお役に立ったか。







