2008年05月11日 更新

ラミレス、巨人を救った!内角狙い打ちし、決勝適時打!

八回二死三塁から決勝の左前打を放ち、ガッツポーズで一塁へ向かうラミレス(撮影・大里直也)

八回二死三塁から決勝の左前打を放ち、ガッツポーズで一塁へ向かうラミレス(撮影・大里直也)

 (セ・リーグ、巨人5−4中日、8回戦、中日5勝3敗、10日、東京ドーム)思わず雄たけびを上げた。一塁へ駆けだした瞬間、右腕を突き上げる。追い付かれた直後の八回二死三塁。ラミレスが試合を決めた。

 「初球を思い切り振り抜けた。歩かされると思ったけど、相手が探りを入れるため、内角に投げてくる予感はあったよ」

 チェンの内角低めの直球を狙い打ちし、左前へ決勝適時打。この日3安打のヒーローは試合後、満面の笑みを浮かべて『ラララライ体操』を連発し、右翼席のG党を興奮の渦に巻き込んだ。

 これぞ4番の仕事だ。毎回安打、今季初の先発全員安打を放ちながら、あと1点が遠い展開だった。四回まで4点をリードしながら、拙攻続きで14残塁。重苦しい空気が充満していた。

 3日のヤクルト戦から、これで8試合連続安打。ここ数日は試合前、ナインに「下を向くな」とゲキを飛ばし続けた。さらに疲れの見える坂本には打撃フォームの欠点を指摘。「タイミングの取り方が早い。もう少しボールを見た方がいいよ」とアドバイスするなど“臨時打撃コーチ”役も買って出ている。

 移籍1年目だが、ヤクルト時代と同様、もはやチームには不可欠な存在。原監督も「ラミレスはいい場面で打った。打者全員が1球に集中し、手応えを感じた」と顔をほころばせた。11日は9連戦の最終戦。ラミちゃんが、湿っていた打線を爆発させる。

(伊吹政高)

★本家の前で“ゲッツ”出せず

 東京ドームではこの日、ラミレスのパフォーマンス「ゲッツ」が持ちネタのコメディアン、ダンディ坂野が観戦していた。ヤクルト時代の03年から本塁打の後、「ゲッツ」を使用しているラミレスは「残念ながら一発を打てず、“ゲッツ”は出せなかったけど、目の前でいい打席を見せられてよかった」と笑みを浮かべていた。

★ヒヤヒヤも…クルーン10S

 クルーンが締めた。九回二死から、李炳圭らに連打を浴び一、三塁のピンチを招いたが、代打・井上をフォークで空振り三振に斬り10セーブ目。「李に打たれたのは本塁打にされてもおかしくないボール。失投をした自分が許せなかった」と、試合後はベンチにグラブをたたきつけた。次の目標は「あと6」となった来日通算100セーブだ。

★G党の声

◆鈴木雄一さん(38)=横浜市、会社員

「勝ったけど、残塁ばかりで、見ていて疲れたよ。チャンスで決めてれば、10点は取れたでしょ」

◆倉沢結衣さん(18)=世田谷区、大学生

「同点にされたときはもうダメかと思ったけど、山口くんが立ち直ったのがエラかったぞ」

◆小山田愛美さん(24)=北区、販売員

「え〜、ウッズにだけは打たれちゃダメですよぉ。ホントにヒヤヒヤしっぱなしでしたよ」