2008年05月11日 更新

杉内“スミ1”&無四球完封!ソフトバンクが3位に浮上

「スミ1」を守っての完封勝利にガッツポーズの杉内

「スミ1」を守っての完封勝利にガッツポーズの杉内

 (パ・リーグ、日本ハム0−1ソフトバンク、7回戦、日本ハム4勝3敗、10日、函館) 最後の打者、稲葉を空振り三振に仕留めると、普段は感情を表に出さない杉内が何度もガッツポーズを繰り返した。最も負担のかかる“スミ1”での完封勝利。昨年3月28日の楽天戦(ヤフードーム)以来の無四球完封に、エースは函館の寒空に拳を突き上げた。

 「1−0でしびれる試合でした。こういう接戦をモノにできたのは大きい。初めての函館は思ったより寒かったです」

 試合開始時の気温は9.5度。強風も吹き荒れる悪条件の中、ズボンのポケットにカイロをしのばせ、血行障害で苦しんだことのある左手の指を温めた。六回二死では左ふくらはぎがけいれんしたが、心配してマウンドに駆け寄った杉本投手コーチを「大丈夫。投げられます」と追い返した。

 攻撃中はロッカールームで暖を取りながら九回を見据え、122球で完封。3位浮上と貯金生活をもたらした左腕は、王監督から「最後までよく投げたよ。何たって彼中心で動いているんだから」と絶賛された。

 これで連続イニング無失点は「17」となり、3勝3敗の五分に。「最近は打線に助けてもらってたから、本当によかったよ」。ヒーローは登板まで控えていた海の幸を堪能すべく、夜景の美しい函館の街に消えた。

(三木智隆)

◆完封勝利にソフトバンク・杉本投手コーチ

「杉内サマサマだよ。自信になる大きな1勝じゃないかな。“スミ1”は投手にとって一番しんどいから」


■データBOX

 ソフトバンク・杉内の「1−0」での完封勝利は、昨年6月29日(ロッテ戦)に次いで2度目。この日は一回の1得点だけ。ホークスの「スミ1勝利」は南海時代の87年6月28日(近鉄戦で藤本修二が完封)以来21年ぶりになるが、このときは本拠地・大阪球場で「一回裏」の得点。「一回表」の1点のみは76年9月22日、仙台でのロッテ戦(藤田学が完封)以来32年ぶり。