2008年05月10日 更新

つなぐ野球で楽天、2位タイ浮上!今季最多17安打11点

五回には横川(右)が、猛烈タックルで生還だ

五回には横川(右)が、猛烈タックルで生還だ

 (パ・リーグ、ロッテ4−11楽天、7回戦、楽天5勝2敗、9日、千葉)勢いづいた楽天を象徴した。バントもタイムリーになってしまう。2点リードの四回無死一、二塁。山下の三塁前の送りバントが、無人のフィールドを転々。ダッシュした三塁手・今江の右をすれ違うように抜き、遊撃手も三塁ベースに入っていたため、左前“適時バント”の完成だ。

 「カチンといきましたよ。これまで一、二塁で2度失敗していたので、絶対にサードに捕らせようと思った。抜けたのはたまたまだけど」

 山下は照れ笑いだが、大爆笑のタイムリーが起爆剤になった。

 終わってみれば7日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)に続く2試合連続の先発全員安打、今季最多の17安打で計11点。つなぐ楽天野球の真骨頂を実践してみせた。

 「三塁手にとられたら(併殺)シフトにかかっていた。もうワンランク上でやらないとな」

 野村監督は山下に、バントシフトを見きわめたうえで、バスターなど臨機応変な対応を求めた。選手への要求レベルが一段上がったのは、手応えの証しだ。

 「雰囲気は悪くない。岩隈とマー君の日は絶対落とせないからな。あとは他の投手でどれだけ勝てるか。そうすればAクラスも夢じゃない」

 野村監督は口元を引き締めた。貯金1で20勝に到達し2位タイに浮上。あとは安定した貯金生活に入るだけだ。

(加藤俊一郎)

★岩隈、トップタイ5勝

 岩隈=写真下=が8回3失点でハーラートップタイの5勝目。足かけ4年で対ロッテ7連勝とし、「しっかりリズムを作れたのと援護が大きかった」と笑顔を見せた。六回二死から5連打で3失点し、防御率1位を再びダルビッシュ(日本ハム)に明け渡したが「打たれた後には修正できたのがよかった。この時期はまだ数字は気にしない」と気にしていなかった。

★ノムさんのつボヤキ

−−打線がつながった

 「攻撃の方は満点近いね。10点とって文句いってちゃしゃあない」

−−岩隈は5勝目

 「厳しいかもわからんが、安心感、安定感が伝わる投球を見せてくれればなあ。(六回)二死から5連打されたり。もっと相手を見下ろすぐらいの自信と気迫を持って投げてくれればいいんだけど…」

−−山下のバントがタイムリーになった

 「強めに三塁手めがけてやったのが、いいところにいっただけ。あれは偶然」

−−ロッテはバントシフトを取ってきていた

 「古いよ。1世紀前の野球だな。打者が今どき、ああいうものに惑わされると思ってるのかね。ただのかっこつけだな」

−−売り出し中の横川がまた2安打

 「レギュラーとるかもな。打ち方がいい。あとは大きいの(本塁打)がほしいわな」

(バスへ歩きながら、ファンの大歓声に2度、バンザイで応えて)

 「エラい人気やな、オレ。キムタク以上や。ロッテファンはやさしいな。昔なら“死ね!!”って言われるわ」

■データBOX

 〔1〕楽天・フェルナンデスが2打点を挙げ今季41打点とし、打点王争いを独走中。チーム39試合で41打点は、最終的には151打点に達する計算となり、85年のロッテ・落合博満が記録した146打点のパ・リーグ記録(当時130試合)を上回るペースだ。
 〔2〕岩隈が今季5勝目でロッテ戦は3戦3勝。05年9月6日からこのカードは7連勝。千葉マリンの試合でもこのときからの連勝を6に伸ばした。